浜松の風景の最近のブログ記事

浜松市楽器博物館

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今日は、浜松駅の近くにある「浜松市楽器博物館」を紹介しましょう。

浜松は楽器メーカーのYAMAHAやKAWAI 発祥の地です。

「浜松市楽器博物館」は1995年に日本初の楽器博物館として開館し、

世界の楽器や音楽、そして文化を紹介しています。

私も大好きな場所で、

友達が浜松に遊びに来たら、ここに連れて行きます。

 

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エントランスホール ↑ 

 

博物館は地下1階と地上1階の2階建てで、

アジアの楽器300点、アフリカの楽器60点、アメリカ大陸の楽器200点、

ヨーロッパの楽器300点など、たくさんの楽器が展示されています。

 

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そして、うれしいことに、これらの楽器で演奏された音をヘッドセットで聴くことができます。

この試聴コーナーは至る所にあります。

楽器って、見ているだけでは魅力が伝わりませんが、

音を聴くと、その国の空気や匂いのようなものまで伝わってきます。

行ったこともないのに、不思議と懐かしいような・・・。

そんな魅力にひかれて、今まで知らなかった外国の楽器が大好きになることもあるのです。

 

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さて、地下一階のピアノの展示スペースが、

私が最も好きなところ。

 

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チェンバロ、クラヴィコード、オルガン、ピアノなどの鍵盤楽器が展示されています。

1700年代にパリで演奏されていたチェンバロや、

1900年代にニューヨークで演奏されていたピアノは、

音色だけでなく、調度品として美を追求した外観も素敵です。

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楽器博物館では、一日数回、スタッフの方が特定の楽器について説明してくれて、

実際に生演奏してくれます。 この日は、1900年代にアメリカで使われていたピアノや、

パイプオルガンのお話を聞くことができました。

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ちなみに、この楽器博物館では、週末の夜に、

クラシックやジャズ、民族音楽などの演奏会も開かれています。

それは1500円くらい払って見に行くのだけど、

普通のコンサートに比べて演奏者と観客の距離が近く、

楽器に関する知識も披露してくれるから面白いです。

 

世界には、ほかにも幾つか楽器博物館があるでしょう。

私は10年くらい前、

ブリュッセルの楽器博物館に行ったことがあります。

それぞれに所蔵する楽器の特徴がありますが、

浜松の楽器博物館ならでは、といえば、これでしょうか。 ↓

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日本では明治時代に国産のオルガンを開発し、

その後、国産ピアノが誕生しました。

その舞台となったのが、ここ浜松なのです。

 

現在でも、YAMAHAのピアノなどが浜松で生産されています。

浜松での100年の楽器の歴史を知ることができる展示スペースには、

懐かしい「足踏み式のオルガン」やシンセサイザーなどが展示されています。

 

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これは、↑↑ KORG(コルグ)の初期型シンセサイザー。

(コルグは東京のメーカーです)

1970年代に開発が始まったシンセサイザーは、多彩な音色を作ることができ、

この後、飛躍的に進化しました。

なんか、スイッチの形や色が懐かしい。

今となっては、この質感がカッコいい。

 

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そしてこれは、↑↑ YAMAHAのグランドピアノ1950年製。

第二次世界大戦後、初めて作られた純国産グランドピアノ第一号です。

物のない時に・・・。 職人ダマシイを感じますな。

 

音楽ファンでなくても充分に楽しめる浜松楽器博物館。

観覧料は大人400円 です。

ぜひ訪れてみてはいかがですか?

ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

浜名湖ガーデンパーク

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昨日、私の大好きな場所「浜名湖ガーデンパーク」へ行ってきました。

花の博覧会をするために、数年前に浜松市が造った広大な公園で、

博覧会が終わった後も市民の憩いの場としてきれいに管理されています。

 

ガーデンパークのいちばん奥に、「モネの庭」があります。

いま、チューリップが満開で絶対きれいだから!!と家族を連れて行ってきました。

 

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この公園の「モネの庭」はとてもきれいです。

フランスのジベルニーという村に画家のクロード・モネが作った庭園と

そっくり同じに造られています。

私は10年ほど前、その本物のモネの庭にも行ったことがありますが、

確か入園料が結構高かったわりに、あまり手入れされてなかった記憶が・・・。

それでも、ここでモネが睡蓮の絵を描いたのだ~というプレミアがついて、

それなりに感動しました。

 

浜松は「モネの庭」のコピーではありますが、

管理しているガーデナーの相当のこだわりが感じられます。

半端なく手入れされています。

しかも、入園無料だし、私はおススメ。

 

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ガーデナーの方に話を伺うと、

数年前、博覧会が開催された当時はモネの庭とほぼ同じ植物を植えたそうですが、

現在は、モネの庭のイメージに沿うようなものを考えて植えているそうです。

珍しい花が多く、ほとんどがインターネットで注文するのだとか。

 

私も夫もガーデニングが趣味で、

大体の植物は知ってるつもりなんだけど、

この庭にはいつも感心させられます。

チューリップだけでも非常に珍しい品種ばかり植えられています。

例えば、この赤いチューリップ、バラみたいじゃない? ↓

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これは花びら全体にフリンジが入ってる。 ↓

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これはボタンの花のつぼみのように、花びらの枚数が多い。

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これは、ごらんのとおり凄いゴージャス! 

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このあたりのチューリップもすべて変わった品種です。

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美しい花の話をしてる時にお金のことを持ち出すのは気が引けますが、

珍しい品種のチューリップの球根って、けっこう高いんです。

私も自分の庭の手入れをしているからわかるけど、

ガーデニングって結構お金がかかって大変。

これだけの広い庭に、これだけたくさんの珍しいチューリップを植えるなんて、

凄い!!と感心するのです。

そして植物の色や背の高さや、咲く時期が完璧に計算されてる!!

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庭の奥に進むと、睡蓮の池もあります。

ここも、本物とそっくりおなじ。

太鼓橋のフジが咲き、池に睡蓮の花が咲くのはもう少しあと。

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ただ一つ大きく違っているのは、

モネの屋敷に入れないということ。

さすがにそこまでは管理できないのでしょう。

私は、この屋敷の中がカフェだったりすると、いいのにな~と思います。

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一か月もすれば、今度はバラの美しい庭になるでしょう。

そのとき、私は、また来る!

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ここにしかないものがあります。DiEGO

お気に入りの花屋さん

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最近、お気に入りの花屋さんがあります。

花の苗や植木鉢、ガーデニング用のインテリアを売っている店です。

 

最初に訪れたときは、地図を見ながら、「本当にこんなところにあるの?」

と不安になりながら車を運転しました。

なぜなら、周辺は畑や廃屋や倉庫ばかりで、

ちっとも店があるような気配がしないからです。

 

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写真の奥に映っているのが、その店。 ↑

このあたりは、トタンでできた40~50年前の家や倉庫が多い。

 

日本では、よほどの豪邸や歴史的に価値のある建築物でないかぎり、

古い家は壊して新しく建て替えられます。

ヨーロッパみたいにリフォーム繰り返しながら古い建物に住む、

ということは珍しいのです。

 

特に、40~50年ほど前、

日本の高度成長期に"とりあえず"建てられたチープな建物は、

ちょうどこの頃ガタがきて、次々に姿を消す運命にあります。

特に美しくもないし、頑丈でもないし、歴史的価値もないし・・・。

でも・・・。

それはその通りなんだけど。

そのチープさっていうか、かっこ悪さが、なんだか懐かしくて、

ノスタルジックに感じる人々もいます。

 

最近、日本で流行りの「おしゃれな雑貨屋」や「おしゃれなカフェ」は、

そのノスタルジックをうまく利用しているのです。

若者たちは、数年では出せない古びた感じや、あの時代にしか出せないチープな感じ、

不思議なぬくもりが感じられる空間に魅了されています。

 

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私の好きな浜松の花屋さんも、

昔は小さな工場だったんだとおもう。

トタンのペンキが剥げて錆びた風情が、味わい深い。

いま暮らしている私の周りにはこんな建築物ないけど、

そういえば、昔、小さい頃、こんな長屋があったな~。

 

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お店の玄関は、こちら。

花屋の奥には雑貨屋さんがあります。

町の中心に店を構えればテナント料が高くなりますが、

畑の真ん中で、この物件だと(失礼)、ずいぶん安く開店できるでしょう。

個性的で野心的な若者が店をオープンするには、ちょうどいいのかもしれません。

浜松でも、こういったスタイルの店は増えてきています。

 

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店内はこんな感じ。

私はこの日、植木鉢を2つ買いました。

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日曜の朝だったし、お客さんはひっきりなしにやってきました。

珍しいものを売っているから、遠くからでもお店を見に来る人が多いそうです。

確かに、売っているものも面白いけど、

このノスタルジックな空気に魅せられている人も多いはず。

私みたいにね。

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ここにしかないものがあります。DiEGO

 

干しイモ大好き

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私の娘は、干しイモが大好きです。

「干しイモ」とは、サツマイモを乾燥させた食べ物で、

サツマイモが収穫されて、空気が乾燥している秋から冬が食べごろです。

スーパーマーケットでも売られていますが、

私の娘が特に美味しい!と絶賛するのは、

家の近所のお茶屋さんが作る干しイモ。 ↓ ↓ ↓

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普通の干しイモは、乾燥機で乾燥させるのですが、

これは天日干しのため、手間と時間がかかる代わりに、とてもやわらかくて美味しい。

そのお茶屋さんに行けばいつでも売っているというわけでもなく、

予約の電話を入れておいて、干しイモができたら電話をもらって受け取りに行く・・・

という、ものすごくのんびりしたスタイルです。

 

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わかります?

この飴のような色。

自然の力ってすごい。 ただ干すだけなのに、甘みとうまみが凝縮されるんですね。

 

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テキトーなお菓子を買ってやるより、よっぽどいい、、と思って、

干しイモをたくさん買いました。

お茶屋さんのマダムは、

「まあ~、干しイモが大好きなのね~。

 体にいいのよ~。

 あ、ちょっと待って、体にいいと言えば、いいものがあった!」

と言って、奥から「切り干し大根」を持ってきてくれました。

「切り干し大根」です。 ↓ ↓ ↓

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「切り干し大根」は、大根を細く切って干したものです。

普通はもっと太く切って乾燥させ、よく煮て食べるのですが、

マダムのはとても細い。

 

マダム「これはね、売り物じゃなくって、私が自宅用に作ったのよ。

とても細く切ってるでしょ? これを毎朝お味噌汁に入れるの。

すると鉄分が摂れて栄養バランスが良くなるのよ。

よかったら食べてみて。」

 

ありがとう、マダム。

さっそく、昨日、やってみました。

とてもおいしかったです。

 

干しイモ。

切り干し大根。

干す...といえば、今私の家には「干し柿」があったな。

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果物の柿は海外でも売られていて、そのまま「kaki」と呼ばれているそうですね。

完熟してトロッとしたところを半分に切ってスプーンですくって食べるとか。

日本では、リンゴみたいに硬いままで食べるか、

渋みが強い「渋柿」の皮をむいて、外で干してドライフルーツにします。

それが「干し柿」。

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干すだけで、渋みが抜けるだけでなく、非常に甘くなります。

不思議。

 

「干す」という保存方法はとてもシンプルで、

栄養価も高くなり、美味しくなるなんて素晴らしいですね。

いま日本では「食べ物を干す」のがちょっとしたブームで、

野菜や果物や魚を干すための網やカゴも売られています。

なんでも干してみよう!みたいな料理本も人気です。

先人の知恵が見直されているのでしょう。

 

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偶然なんだけど、今日は干したものばかりのティータイム。

私は子どもたちと過ごす、こんなだらだらとした時間が好き。

 

ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

 

法多山へお参りに行ってきました

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今年のお正月、夫が会社の人にこんなアドバイスをもらいました。

「君はもうすぐ厄年だから、初詣に行くなら法多山(はったさん)がいいよ。

あそこはとても立派なお寺だし、名物の団子がとてもおいしいから。」

 

mikoのブログを読んでくださってる方なら日本の伝統行事、初詣ではご存知でしょう。

(昨年もブログにしていますから、ぜひ読んでみてください。 → こちら

 

では、「厄年」って何でしょう?

厄とは災いのことです。

24歳、41歳、60歳などの年齢、さらにその前後3年は、

災いが身に降りかかりやすい時とされています。

昔、中国から伝わった古い思想なので、まったく気にしない日本人も多いですが、

最近は、「気」とか「パワースポット」とかも流行ってて、

若い人たちの間でも話題になることが増えてきました。

 

厄年が近づくと、厄が身に降りかからないように「厄払い」をします。

神社へお参りして神さまに守ってもらうのです。

そんなわけで、一番最初の会社の人の言葉の意味がわかっていただけましたか?

 

法多山って、

浜松市の隣の磐田市にあります。

この辺の人たちには有名だそうですが、広島出身の私たち夫婦は知りませんでした。

で、1月2日に初詣に行こうとしたんだけど、

何じゃこりゃ!!ってくらい車が混んでて、周辺は大渋滞。

もしかすると、ものすごく参拝客が多いお寺なのかもしれない・・・

と考えを改め、その日は引き返しました。

 

ようやく昨日になって法多山へ行きましたが、それでもすごい人でした。

上の写真のように、法多山というパワースポットの山に尊永寺(そんえいじ)というお寺があります。

西暦725年に当時の天皇によって建設されました。

 

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これは、想像していた以上に立派なお寺です。

そして道のりが長い。

お参りを終えて帰ってくる人たちが、みんな袋をぶら下げてるんだけど、

あれ、何なんだろう・・・。

 

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うわ、この階段・・・。

娘が「数えてみるね!」といって駆け上がっていきました。

240段あったそうです。 お疲れ。

 

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階段を上がったところに本堂がありました。

本堂に入る前に、聖水で手を洗ったり、

下の写真のようなお香を焚いた煙で身を清めたりします。

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本堂に上がって、手を合わせて参拝します。

これだけでも厄をよけることはできるとされていますが、

もっと本気で厄をよけたいなら、特別にお金を払ってお坊さんに祈ってもらいます。

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子どもたちは、それぞれ小さなお守りを買いました。

小学校と幼稚園に行くカバンに入れておくそうです。

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本堂から山を下りていく別の道で、 小さな洞穴をみつけました。

この洞穴はお坊さんが修行をする為の穴だそうです。

中は直径2メートルくらいのドーム。

静かで真っ暗です。

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さらに歩いていくと、このお寺の名物の団子屋さんがありました。

ああ、このお団子をみんな買って帰ってたんだ。

「厄除けだんご」というこの団子は、5つの串に刺さった変わった形をしています。

買って帰ることもできるし、ここで食べることもできます。

 

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一つ100円。だからこれで400円です。

海外の人は信じられないかもしれませんが、お茶はサービス。

甘さ控えめでとてもおいしかった!

たくさん歩いたから、こういうティータイムがなごむね~。

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浜松の肖像画展

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今から一週間ほど前になりますが、

浜松市内で開催されていた「日本と浜松を創った先人の肖像画展」へ行ってきました。

日本の近代化を進めた偉人たちの油絵肖像画が80点も集まる珍しい展示会です。

浜松やその他の地域に住む肖像画家の方たちの協力で、

この展示会が開かれることになったのだそうです。

 

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特に浜松にゆかりのある人物の肖像画が多く、

上の写真の肖像画などは、普段、浜松市役所に飾られています。

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この展覧会は人物紹介という側面もありますが、

私は絵画として、「とてもいい絵だな~。」と思う作品がいくつかありました。

例えば、この方の肖像画。 ↓

 

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平野 又十郎(ひらの またじゅうろう)氏。

1853年に小さな村で8男として生まれ、

24歳のとき浜松の豪農の養子となり、その家を継ぎました。

するとたちまち才能を発揮して、地元に金融業を興し、

現在の静岡銀行に発展する銀行を設立。

他にも、浜松の運輸業、軍事用の帽子会社、鉄道、植林業など、

さまざまな組織を作った超・行動派!なのです。

 

にもかかわらず、とても静かな人物に見えませんか?

眼鏡越しの静かなまなざし。

まじめそうなたたずまい。

いま、こういうおじさん、いないような気がする。

さて、次にこの方はどなたかご存知ですか? ↓ ↓ ↓

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山葉 寅楠(やまは とらくす)氏。

世界中で販売されている楽器のYAMAHAの創設者です。

彼は1851年、和歌山の武士の家に3男として生まれました。

20歳の時、長崎で時計を修繕する仕事をしていました。

(長崎といえば、昔の日本でオランダやイギリスと交流があった地域です。)

あるとき、浜松で医療機器の修理を依頼され、

それがきっかけで浜松に移り住むことになりました。

器用な人だったのでしょう、

ついでに小学校のオルガンの修理を頼まれたりしたそうです。

当時、オルガンは高価な外国製のものしかなく、

山葉氏は、もっと安く、日本で作ることはできないかと試行錯誤しました。

1887年には国産第一号のオルガンが完成し、

1900年にはピアノ、その2年後にはグランドピアノを完成。

今や世界中で使われる楽器となったのです。

 

肖像画に描かれた顔を見ながらプロフィールを読むと、

みんな若いころは試行錯誤したり、いろんな経験してたんだな~と思います。

銀行を創った平野さんにしても、山葉さんにしても、

決して恵まれた環境に生まれたわけじゃないけど、

自分の信じた道で一生懸命頑張ったんだろうな。

 

・・・と、そんなことを感じてもらうのが、

この展覧会の趣旨なのかもしれませんね。

いま、日本は、いえ、世界は不景気ですけれども、

100年くらい前の偉人たちのように、がんばれ!と。

 

 

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ところで、この展示会では浜松の人だけでなく、

日本人なら誰でも知っている過去の有名人の肖像画もありました。

上の写真は、日本の初代総理大臣・伊藤博文。 ↑

 

江戸時代の終わりから近代日本のはじまりにかけて大活躍した若者・坂本竜馬。 ↓

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肖像画ってカラーだし、白黒写真でしか知らなかった偉人を

よりリアルに身近に感じられて、いいものだな。

 

ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

 

バードハウスを作りました

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バードハウスを作りました。

・・・って書いたけど、これ↑はハウスではないね。

庭に鳥小屋を置きたいと言い出した子供のために夫が作りました。

でも、鳥小屋って鳥が好まない場合は、まったく入ってくれないと思うので、

エサ台を作ることにしたのです。

エサや鳥が濡れないように、一応、屋根付きで。

 

冬のあいだ、ここにミカンやバードケーキを置いておくと、必ず来ます。彼らは。

(以前、このブログで紹介したバードケーキのページも、ぜひご覧ください。)

 

エサ台を設置した後、

息子と二人で公園に散歩に行きました。

それで思い出したんだけど、

ここにも小さな動物にエサをやる人たちがいるのです。

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この公園の池は、丸い池↑と四角い池↓が水路でつながっていて、

一時間おきに丸い池の噴水が動き、

高低差を利用して四角い池へと水が流れ込みます。

そうやって水を混ぜるため、ため池のわりにきれいです。

 

四角い池のほうには鯉が棲んでいます。

きっと何年も前に誰かが放流したのでしょう。

もうかなり大きくて50センチくらいに成長しています。

 

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ちょうどこのとき、おじさんたちが鯉にエサのパンをやっていました。

彼らはほぼ毎日ここへきているそうです。

昔はもっと鯉がいたんだけど、

鯉を釣って遊ぶ人がいるらしく、数が減っていると嘆いていました。

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esa 5.JPGパンを食べにくる鯉、鯉、鯉・・・・。

あれ? 一匹ナマズがいる。

写真には写せなかったけど、確かにナマズがまぎれてたぞ。

 

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さらに公園を奥へ進むと・・・ 

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公園に棲むリスのためのエサ台?があります。

この公園に棲むのは日本の野生のリスではなく、

ペットか何かが野生化して繁殖したもの。

カゴにパンやミカンが入っています。 

 

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この時はリスがいませんでしたが、

きっとこの「あずまや」に座って静かに待っていれば、

そのうちリスたちがやってくるのでしょうね。 

 

散歩から帰ってくると、

夫と娘が我が家の鳥のエサ台を、木の上に付け替えていました。

たしかに、

地面に近いと猫を怖がって鳥が近寄れないものね。

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ここにしかないものがあります。DiEGO 

 

 

 

台風が来た!

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先週、日本列島を台風15号が襲いました。

夏の終わりは毎年台風がやってくる季節。

それは当然のこととして日本人は慣れているのですが、

今年は大型の台風が発生することが多く、日本中に被害をもたらしています。

 

先週の台風15号は、

特に私が暮らしている浜松を直撃しました。

40年近く生きていて、私も初めて経験するほど強い台風でした。

 

台風が来ることは天気予報で知らされています。

が、台風はその進路を変えやすく、

また勢力も強かったり弱かったりで、毎回違うパターンを踏むのです。

今回の台風の進路をご覧に入れましょう。

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台風が進んだ道が白い線であらわされていますが、

いったん西に行って、ぐるっとまわり、また日本列島のほうに来た様子がよくわかります。

こんなに進路を変えても台風の勢力は衰えないままで、

ものすごい雨と風を引き連れて、まさに浜松に上陸したのです!

 

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娘の通う小学校は朝の時点で休校になりました。

(余談ですが、今どきの小学校は連絡網が携帯メールで回ってきます。

保護者のメールアドレスを学校に登録しておくと、

休校のお知らせなどが一斉にメール送信されてくるのです。便利!)

 

上の写真はテレビのニュース画面。 ↑ ↑ ↑

台風が近づいてくると、ほんとうに、こんなふうに雨と風が吹き荒れて、目の前がまっしろ。

一歩も外に出られる状態ではありません。

家の中にいても、まるで嵐の海をゆく難破船に乗っているように、

ゴーゴーとものすごい音が響きます。

 

そして、私はちょっと面白い経験をしました。

台風は渦を巻きながら進みます。

そのため台風が来る前と去った後では風の向きが変わるのです。

確かに、台風が近づくにつれて東からの風が吹き荒れて、

1時間くらいすると、ぴたっと風も雨もやみました。

きっとこれは台風の目の中にいたのでしょう。

それから30分くらいすると今度は強烈な西風が吹き始めたのです。

ここまではっきりと台風の形を体感したのは初めてでした。

 

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さて、台風が過ぎたころ、

いったい外はどうなってるんだろうと思って表に出てみると・・・。

ガーン。。。

庭の木がいくつも倒れてる。

お隣のカーポートも。

 

後で聞くと、近所の家の庭木も、公園の大木も、たくさん倒れたようでした。

また、浜松でも停電になる地区が多かったみたい。

全国的にも今回の台風で家が浸水したり、亡くなった方もいらっしゃいます。

小さい島国の日本に住んでいる限り、

自然災害と無縁ではいられません。

しかし、この台風の季節が過ぎれば、美しい秋がきます。

台風の後片付けをしながら、

しばし、楽しい実りの秋を待ちましょう・・・・。

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ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

 

 

浜松の餃子屋さん

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全国的にはあまり知られていませんが、

浜松には餃子の店がたくさんあります。

浜松の人たちは餃子が大好きで、

日本の都道府県でも常に1位2位をあらそうほど餃子を消費しています。

 

浜松だけでなく日本の餃子は、第二次世界大戦のあと、

雑然とした街なかで中国の人たちが作り始めました。

それを見よう見まねで日本人がつくるようになり、

日本風にアレンジされてきました。

昔は、その地域で手に入りやすい材料でつくったため、

浜松ではキャベツ、玉ねぎ、豚肉が具になっています。

どんな材料でも手に入る時代になっても、

キャベツ、玉ねぎ、豚肉という組み合わせは浜松餃子の特徴。

昔を懐かしむ人にも、若い世代の人たちにも愛され続けているのです。

 

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この店は人気の餃子屋さん。

私は子供を連れて行ったから5時前にはお店に入ったんだけど、

すでに満席!

店内はアルファベットのBの形になったカウンターだけで、

Bの2つの空間を店の人が行ったり来たりしながら餃子を運びます。

う~ん、いいアイディア!

 

日本のレストランは、向き合って座っておしゃべりしながら食べるスタイルもありますが、

蕎麦、うどん、ラーメンなどの店では、

基本的に「だまってさっさと食べて、早々に店をでる」のが暗黙のオキテ。

こういうのって、海外でもあるのかなァ。

たとえば、ファーストフードの店も軽食だけど、

長居することもできるよね。

スペインのバルなんかも、だらだらいても嫌がられないよね。

私が行ったことのある国では、ほかに例がないんだけど、

・・・思いつかないだけかな?

 

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さて、これが浜松餃子です。

お肉より野菜がたっぷり入っているため、

日本のほかの餃子よりあっさりしていると思います。

この一皿で20個入っていて、1000円くらいです。

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この店にはラーメンもあって、

わたしのお気に入りは、むしろこのラーメン。 ↓ ↓ ↓

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日本人は、餃子とラーメンの組み合わせが大好きです。

どちらもわかりやすい味なので、外国の人が食べてもおいしいと思うはず。

日本に来たときは、ぜひ、餃子とラーメンに挑戦してね!

 

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さて、浜松餃子の特徴はもうひとつ。

餃子の店で食べるだけでなく、その店の手作り餃子を持ち帰ることができること。

この「持ち帰り餃子」は、かなり一般的で、

上の写真のような小さな店や、ただの餃子工場のような店で、

たくさんの「持ち帰り餃子」が売られています。

焼く前の生の餃子を買って帰り、自分の家で焼いて食べる人もいますし、

店で焼いてもらったものを買って帰る人もいます。

 

私も買って帰りました。↓ ↓ ↓

餃子につけるタレも自家製のところが多く、

冷めてもまた、おいしいんですよ。

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ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

 

 

浜松のエコハウス

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浜松市内の住宅街にある「浜松市エコハウスモデル住宅」を訪ねました。

一年ほど前に浜松市が建てたモデルハウスで、誰でも自由に見学することができます。

玄関をくぐると、さっそく市の職員の方がにこやかに出てきてくれました。

エコロジーに住まう工夫を一つ一つ説明してくれる、

とおっしゃるので彼女の後について行ってみましょう!

 

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ここが玄関。

横にスライドする引き戸は、木の板の戸と写真のような網戸の2重になっています。

夏は網戸にして涼しい風を家に通すことができます。

この家を上から見るとアルッファベットのHのかたちになっていて、

小さな中庭が二か所あります。

 

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玄関を入ったら、こうして↑中庭越しにリビングルームが見えてきました。

この日はとても暑かったのですが、もうすでに涼しい風が吹き抜けています。

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リビングルームのほうへ渡ってきて、そこから見る中庭。↑

 

ダイニングとリビングは一つの部屋になっていて、

冬に使う暖炉の壁で一部分だけ仕切られています。

天井がななめになっているため、

取り込んだ風が気流となって2階まで上がっていくそうです。

大きな窓がついていますが、ガラスはUVカット加工がしてあります。

ひさしが大きくでているので、

太陽が上から照る夏は日陰をつくり、

太陽が下のほうを移動する冬には日の光が家の中まで入ります。

 

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また、この窓にも玄関と同じような網戸があります。

細い木の板を魚の骨のようにつけた戸はガラリとよび、

日本には昔からあります。

このガラリは、細い横板がすべてななめに傾斜しているため、

中からは外の景色が見えますが、外からは見えにくい、という特徴があります。

 

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そのガラリ戸から外へ顔を出すと、横の壁がななめに出っ張っていますね。

(茶色く見える部分の壁です)

これも日本に古くある建築方式で、袖壁(そでかべ)といいます。

この小さな壁があるだけで、窓の風が集まり、家の風通しがよくなるのです。

 

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もちろん、風に頼るだけではありません。

床下にファンコイルという機械があって、

夏には床下の冷たい空気を

(写真の奥に写っているような)送風口から吹き出し続けています。

冬には太陽の熱や暖炉で温めた空気を、同じ送風口から吹き出します。

 

この写真の下にも送風口の小さな穴が見えますね。 ↓

ここに立つと、確かにヒンヤリとした空気が流れて涼しく感じます。

外は気温35度ですが、

この家ではエアコンを使う必要がありません。

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それどころか、

屋根につけたソーラーパネルで太陽光発電をしているため、

電気を買う必要がなく、余った電力は電力会社に売り、

一か月で1万円以上の儲けがでているそうです。

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さらに浜松のエコハウスでは、地元、天竜という地区で育てられている

天竜杉(てんりゅうすぎ)がたくさん使われています。

これは天竜杉でつくったお風呂。↓

日本の昔の家はこのように木でお風呂を作ることもありましたが、

今では珍しく、私たちの世代にはとても新鮮に映ります。

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2階へ行く階段も壁も天竜杉。

この階段は釘を使わないで組み立てられています。

巧みな大工仕事も後世に残していかなければいけないエコロジーの一つですね。

 

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これはリビングの暖炉の後ろの壁につかわれている自然石。

耐火性・蓄熱性が高いため、ストーブの熱をためて、

ほんのりとあたたかくなるのだそうです。

見た目にもかっこいいし、いいアイディア。

きっと、こんなふうに便利な建築素材っていろいろあるんだろうな。

自然をいかし、自然と一体となることで暮らしやすい住まいができたらいいですね。

そして、日本中のみんながこうした工夫を取り入れるようになれば、

きっと快適で美しい未来が待っているような気がします。

 

ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

 

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