ふるさと広島の最近のブログ記事

うなぎ vs. あなご

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桜の季節に、ちょっとだけ故郷の広島に帰っていました。

日本人は桜が大好きで、桜の季節には「お花見」をします。

私が広島でお花見をするとしたら・・・やっぱり宮島かな。

日本三景のひとつ、そして世界遺産にも選ばれている名所ですが、

特に春の桜の時期と秋の紅葉の季節に最高に美しい姿を見せてくれます。

 

ところで宮島といえば、

いま、NHKの大河ドラマ「平清盛」にゆかりのある場所として注目を集めています。

(下の写真はドラマのポスターです。)

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宮島にもともとあった厳島神社を、

平安時代の終わり、大がかりに増築した人物こそ平清盛。

海の中に神殿を造ったり、大きな鳥居を構えるという大胆な建築も、

彼の権力でやってのけたのです。

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ちょうど鳥居のあいだを渡し船が通っていますね~。

これは潮が満ちている時しかできません。

 

このブログを見てくれている海外の方のために、

宮島のサービスショットをどうぞ。

 

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さて、今日の本題に入りましょう。

私が今住んでいる浜松は浜名湖で採れる「うなぎ料理」が有名です。

広島の宮島は瀬戸内海で採れる「あなご料理」が有名です。

食べ比べた人は日本人でも少ないかもしれませんが、

私は、・・・・どちらも好きです。

 

宮島でもとくに有名なあなご飯屋さん「うえの」を紹介しましょう。

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「うえの」は100年前に宮島の駅で「あなごめし弁当」を売る商いをしていました。

今はお弁当もありますし、店で食べることもできます。

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「あなご」と「うなぎ」の違いってわかりますか?

あなごは浅い海にいて、うなぎは基本的に淡水に棲む。

どちらも食用になりますが、うなぎのほうが脂分が多いそうです。

これ、あなご→ → →

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「うえの」は美味しいだけでなく、

店内もレトロで素敵です。

いつも地元の人や観光客でいっぱいですが、

ゆっくり座って待つスペースもあり、

古道具がミニ博物館のように展示してあるので、飽きることはないでしょう。

 

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ここにしかないものがあります。DiEGO

 

一年分のポン酢

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ここ数年、

お正月に夫の実家で恒例になりつつある行事があります。

それは、家族総出の「ユズ狩り」&「ポン酢づくり」です。

 

夫の実家には裏庭に小さな果樹園のようなものがあり、

そこにハッサク、ユズ、カボス、キンカン、ダイダイなど、

日本では一般的な柑橘類の木が植わっています。

農薬もまかないし、肥料もやらないのに、

毎年、たわわに実がなる。

お義父さんお義母さんは、もうめんどくさくて手入れできなくて、

果樹園はモジャモジャに伸び放題だったのです。

 

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それを見かねた息子が手入れしたり、生っている実を収穫するようになりました。

本当の果樹園ではないので、木が低く仕立てられていませんから、

上のほうについた実を採るのは本当に大変。

写真のような柄の長~いハサミで切るのですが、

こういうハサミって海外にもありますか?

 

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これがユズです。

レモンのような色で、表面がボコボコしているのが特徴。

酸っぱすぎて生で食べることはできません。

皮が厚く、たいへん良い香りがすることから、皮を料理に使ったり、

お風呂の湯に浮かべたりします。

この庭で採れるのは、ほかにもいろんな種類の柑橘ですが、

どれも「しぼり汁」を調味料として利用できます。

 

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枝や葉を取りのぞいて、実だけにするのが私の仕事。

夫に「木から収穫するのを手伝って」と言われましたが、

私はその日、セレブなブーツとコートを着用していたため、断りました。

オホホホホ~ッ !

 

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ほぼ一日かけて、千個くらいの実を採ったと思う。

木は4本しかなかったと思うから、本当にたくさん生ってるんだ。

 

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みんなでしぼって果汁だけにすると、こんな感じ~! 

しぼるための特別な機械があるわけじゃないから、けっこう大変な作業です。

だからこそ、みんなが実家に集まるときに総動員して行うのです。

かんきつ類を全部ミックスしたしぼり汁、およそ10リットル。

 

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これに醤油や酢、みりんなどをブレンドして自家製ポン酢が出来上がります。

醤油などの調味料が加わることで保存期間も長くなりますし、

量もうんと増えます。

(上の写真の手前に見える褐色の液体がポン酢。)

それぞれの家庭に分けて持って帰ったとしても、

1年分のポン酢が一日で出来上がるのです。

 

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そうして完成したポン酢は、鍋料理には欠かせない調味料です。

私は自家製のポン酢が大好きで、和食以外にもよく使います。

オリーブオイルと合わせてカルパッチョにしたり、

ラー油と合わせて餃子につけたり。

 

日本の料亭では、やはりこの時季に自家製ポン酢を作り、

一年間熟成させてから調味料として使うところもあると聞きました。

うんうん、わかるわかる。

醤油と同じくらい、ポン酢は日本人が好きな調味料だものね。

 

そういえば、この日、

懐かしい物も食べました。  それはナマコ。↓ ↓ ↓

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ナマコって、浅瀬の海に住む変な生き物ですが、

広島では瀬戸内海で採れたナマコをよく食べます。

輪切りにしてポン酢を入れて食べると、こりこりした食感がとてもおいしい。

浜松に来てから、食べてなかったな。

ナマコの上に乗っかってる黄色いのが、ユズの皮です。

 

今回の広島は、いろんな食べ物と出会いました。

海の幸も、山の幸も、とてもおいしかったです!ゴチ!

 

ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

 

 

 

 

ジャガイモと牡蠣

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竹原から広島に帰る途中、

(詳しくは、前回のブログをどうぞ!)

安芸津(あきつ)という町に寄りました。

私は結婚するまで広島に住んでいましたが、

海沿いの町、安芸津は名前を知っているくらいで、一度も立ち寄ったことがありませんでした。

私の母が言うには、「最近、この安芸津産のジャガイモが美味しいと評判で、

デパートの食品売り場では"けっこういいお値段"で売られている。」らしいのです。

 

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海沿いの道に、採れたてのジャガイモをストックする倉庫があって、

道の反対側でいろんな種類のジャガイモが売られていました。

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「まるあか」という品種のジャガイモが安芸津の名産だそうです。

とても大きくて、表面がすべすべしています。

たくさん買って帰った「まるあか」を包丁で切った途端、

ジューシーな水分がしみだしてきて、 まるでみずみずしいリンゴのよう。

茹でても焼いても美味しい、確かに絶品のジャガイモでした。

 

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海沿いの道から見える風景は、こんな感じ。 ↑

向こうに見えるのは瀬戸内海の小さな島々や入り江です。

島のすぐ下のほうに、牡蠣を養殖する「カキいかだ」が見えるのが解りますか?

安芸津のもう一つの名産品は、牡蠣。

またまた母曰く、

「最近は広島の中でも、この安芸津の牡蠣が美味しいと評判。」らしいのです。

 

広島は国内でも有名な牡蠣の生産地です。

私も小さいころから冬は牡蠣を食べて育ちました。

3月11日の震災で、東北のカキの養殖場がめちゃくちゃになったとき、

広島のカキの養殖業者が様々な支援をしたというニュースも話題になりました。

確か、フランス、ブルターニュのカキ養殖場が被害を受けた時も

広島から助っ人が行ったんじゃなかったっけ?

 

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ま、そんな広島の牡蠣産地の中でも、

ここ安芸津は特に美味しい牡蠣が採れる場所なのです。

海沿いの牡蠣業者のお宅で小売りもしているみたいだったので、入ってみました。

 

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ここはお店というより、牡蠣を養殖してそれを発送する業者さん。

だから直接ここで買うと、ものすごく安いことが分かった。

牡蠣は時価ですが、このときは殻つきの大きな牡蠣が一つ90円だった。

地元でも、これは安い。

例えば、私が普段住んでいる浜松だと、

(殻つきの牡蠣自体なかなか売ってないけど、)

あったとしてもひとつ300円くらいするかな?

 

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「殻つきの牡蠣、30個ください。」

っていうと、奥の海べから持ってきて箱に入れてくれます。

もっとたくさん買って帰りたかったけど、

殻つきの牡蠣は早く食べないといけないので、30個が限界だった。

 

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欧米でも殻つきの牡蠣を生で食べると思いますが、

「むき身」の料理は珍しいのではないでしょうか?

日本では、牡蠣の生産地以外は、むき身の状態で流通しています。

だからこのお宅でも、カキの殻を外す作業が忙しいのです。 ↓ ↓ ↓

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むき身にされた牡蠣↑は、大きさごとに分けて売られます。

家庭では、それをフライにしたり、野菜と炒めたり、

パスタの具にしたり、 鍋物にしたりします。

私たちが買った牡蠣は、こんな感じ。 

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もうイラナイ、というほど牡蠣を食べると、

この冬も広島に帰ってきたんだナ~と実感するわけです。

ここにしかないものがあります。DiEGO

 

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先週、広島県内の竹原という町を旅したことを話しましたね。

今日は、そのつづき。

竹原は、古くから酒造りが盛んでした。

今も美観地区にいくつかの酒造会社が残っています。

そのなかで特に私が興味を持ったのは、

昔ながらの酒造りを続けている竹鶴酒造。 ↑ ↑ ↑

 

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古い店の門をくぐると、薄暗い土間が続きます。

竹鶴家の何代目かは知りませんが、

竹鶴政孝さん(1894年~1979年)はニッカウヰスキーの創始者でもあります。

みんなが日本酒しか飲んでなかった時代、

スコットランドに留学してその技術を学び、日本でウイスキーを作り始めました。

現在ニッカウヰスキーは別会社で、

竹鶴酒造は小規模なメーカーですが、

その門をくぐっただけで、伝統とプライドに満ちた酒蔵だと思いました。

 

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竹鶴酒造の屋根裏部屋には

昔使っていた道具やラベルなどが展示されています。

 

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さて、一階に戻ると数人のお客さんがお酒を試飲していました。

そう、ほとんどの日本の「造り酒屋」では試飲ができます。

私は車を運転するから飲まなかったけど、

みんなとても楽しそう、そして、美味しそう。

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日本酒は米を原料に作られます。

竹鶴酒造では米の味を最大限にいかす「生もと造り」をしています。

「生もと造り」とは、酒のもととなる酵母菌を自然界の力で培養する、

昔ながらの酒造りの方法です。

これはかなりの手間と時間がかかるため、

技術が進歩した現代では、様々な添加物を加えて時間短縮してつくられています。

昔ながらの酒をもとめてやってくる竹鶴ファンも多く、

「そんなお客様たちは、うちのポリシーに共感してくれているんですよ。」

と店の奥さんが話してくれました。

 

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どうです?

日本酒って無色透明のイメージがありますが、

この酒は黄色っぽいんです。

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私も「「秘傳(ひでん)」という純米酒を買って帰りました。

私は普段、日本酒は飲まない・・・というか飲めないのですが、

これはとても美味しいと思った!

たいへんバランスがよく、すっきりしていて、

米が原料だなと思える豊かな味。

最初に出会った日本酒がこういう味なら、

私は日本酒好きになっていたと思う。

普段はビール、焼酎、ときどきワインの夫も、

「これならいくらでも飲める」といって、本当にいくらでも飲み続けていました。

 

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竹原の町は、竹が多く、

街路樹も竹が植えられています。 ↑ ↑ ↑

 

さあ、竹原の街並みを充分楽しんで、そろそろ広島に帰る時間。

竹原から広島まで、海沿いの道を西へ向かいます。

「そういえば、もう少し行ったところの安芸津(あきつ)は、

 ジャガイモと牡蠣がおいしいんだよね~。」

という母の一声で、また寄り道することに・・・。

その様子は、また次回です~~~!

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ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

 

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明けましておめでとうございます!

みなさんはどんな新年を迎えていらっしゃいますか?

わたしは今、実家の広島に帰っています。

毎日寒い日が続きますが、

少ない冬休みを満喫するため! 小旅行に出かけました。

 

旅の行き先は広島県内にある古い町「竹原(たけはら)」です。

竹原は平安時代(1000年まえ)から京都とつながりが深く、

その後も塩や酒を作って栄えた情緒ある町です。

小さな町だし、半日もあればすべて見ることができるので

県外や海外から来た人がわざわざ訪れることは少ないかも。

だからこそ、観光客も少なく、穴場的スポットです。

3回にわたってご紹介しますので、

Mikoと一緒に旅した気分にひたってくださいね。

 

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写真は竹原の古い町並みをそのまま残す美観地区の様子です。

お正月飾りがきれいです。

(上の写真は、古い婚礼衣装をのれんのように使っていますね。)

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下の写真は、かつての塩田経営者の家。

波うつような大屋根と、うぐいす色の漆喰の壁が華やかです。

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この家に限らず、竹原の古い家々には下の写真のような格子があるのが特徴です。

当時の大工たちが格子をより繊細にすることを競いあったため、どれも芸術的。

一軒一軒デザインが違っていて、見て歩くと面白いです。

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美観地区の道は、こんなふうに続きます。 ↓

重要文化財になっている建物は200円くらいの入場料を払って

中に入ることもできます。

古民家をリフォームしたカフェやギャラリーもあるし、

普通に地元の人が利用する八百屋や酒屋もあります。

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美観地区の一番奥には禅寺があります。

ちょうどこのとき夕陽を浴びて、とてもきれいでした。

でも、あまりお寺に興味がなく、上まで歩く意欲のない私は、

下から写真に収めただけ。

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その代り、すぐ目の前にあったお堂で初詣。 ↓↓↓

このお堂は「胡堂」といって、竹原の中でもっとも古いお堂だそうです。

大林宣彦監督の映画『時をかける少女』のなかに出てくることで有名・・・

とガイドブックに書いてあるんだけど、知ってる?

 

そういえば、エビスさんって商売の神様といわれていますが、

フランスで同じく商売の神様といえばエルメスなんだって。

こないだフランス人に聞いてびっくりしました。

エビスさんとエルメス。

醸し出す雰囲気、全く違いますが、つながってるんだね。

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ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

 

新幹線で浜松から広島へ

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sinkansen 1毎年、年末にふるさと広島に帰ります。

日本の学校は冬休みが12月23日くらいから始まって、

1月6日くらいに終わります。

会社の冬休みは12月30日から1月4日くらいでしょうか。

我が家の場合、

先に子供と私が新幹線で広島へ行き、

後から夫が車でやってきて、

帰りは全員で車で浜松に帰る、というパータンです。

日本では正月が一年で最も大切な行事なので、

冬休みの間に帰省する人が多く、新幹線も高速道路も混み合うのです。

 

さて、最初の写真は浜松駅の新幹線乗り場。

私のように小さい子供を連れた母親の姿を多く見かけました。

みんななるべく混み合う前に帰ってしまおう...という作戦なんだな。

 

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新幹線に乗ると駅員さんが子供にこんな↑カードをくれました。

3Dみたいに立体的に見える新幹線のトレーディングカードです。

日本の新幹線は子供に人気で駅には新幹線グッズもたくさん売られています。

(新幹線をアニメ化したキャラクターの、オモチャとかハンカチとかクツシタとか。)

 

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浜松駅を出て10分くらいすると、浜名湖が見えてきます。

浜松は暖かくお天気も良かったけど・・・

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1時間くらいすると山間を通るため雪景色になりました。

ここは滋賀県の米原駅のあたりで、雪が多い地域です。

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去年、この時期にここを通ったときは、もっと積もっていました。

吹雪がひどい時は新幹線が低速で走ることもあります。

日本はとても小さい国なのに、

新幹線で1時間移動するだけでこんなに景色が変わるなんて面白いでしょ。

 

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大阪駅を過ぎたころに駅弁を買うと、

車内販売のお姉さんが子供たちにこれ↑をくれました。

今度は新幹線の絆創膏です。

 

子供たちに大人気の新幹線ですが、

乗車券は高いです。

例えば、私の今回の旅の場合。

私の切符が15800円。

子供は小学生から有料で大人の半額なので、7900円。

下の子供は無料です。

今回は指定席をとったので割高になりました。

新幹線に乗っているのは3時間、600キロくらいの移動距離です。

外国の高速鉄道と比べて、どうですか?高くないですか?

私は帰りは車だからいいけど、

もしこれが、往復とも新幹線で子供が大人料金になったら・・・

実家に帰るだけで10万円くらいかかります!!!

ちょっと、考えちゃうよね~

 

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さあ、広島駅に到着しました。

大きな駅にはこのような↑売店がたくさんあります。

お土産物やお弁当を売っています。

そんななかに、ちょっと目をひくものがありました。

 

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「なでしこ」と書かれているのがわかりますか?

今年、日本の女子サッカー「なでしこジャパン」がワールドカップで優勝しました。

そんな彼女たちに国からプレゼントされたのが

広島県の特産品「熊野筆(くまのふで)」の化粧筆だったのです。

 

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広島県の熊野では古くから書道用の素晴らしい筆が作られていました。

もちろん広島県の人はみんな知っていますが、

全国的にはあまり知られていませんでした。

「なでしこジャパン」以来、ちょっとしたブームになっているみたい。

広島のお土産ものと言ったら、もみじまんじゅうが定番だったけど、

これからは「くまのふで」も仲間入りかな。

 

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広島駅の新幹線口。

私はお正月を広島で過ごします。

その様子はまた次回アップしますね。

 

今年のブログの更新はこれで終わり。

皆さん今年も本当にありがとうございました。

世界中の人と友達になれて、私は本当に幸せです。

来年もまた、私に皆さんの住んでいる街のいろんなことを教えてくださいね。

それでは、よいお年を~!!!

ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 


 

 

 

 

 

広島市の古刹、三滝寺

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ちょっと用事があって、広島に行ってきました。

広島市内にある三滝寺(みたきでら)の近くを通ったので、

久しぶりに立ち寄ることに。

三滝寺は広島市街から車で20分くらいのところにあるのに、

まるで京都にでも行ったような美しい寺の風景に出会えます。

 

本当ならもう少し後の紅葉の時がきれいなのですが、

私が行った時は、まだ紅葉していませんでした。

 

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広島市が作成した三滝寺の地図があったので載せておきます。↑

三滝寺は、この地図でもおわかりのように見どころが複数に分かれています。

そのため、静かな山道をのんびり散歩するのにちょうどいい。

三滝寺はお参りの人だけでなく、寺好きや散歩好きの人に好まれています。

 

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道沿いに、たくさんのお地蔵様が見えてきました。

こういう風景は、日本各地のお寺によくあります。

小さくとも位の高い仏さまも混ざっているのですが、

どれも「野ざらし」というのが、日本風なのかもしれません。

日本では石や木など、自然の中に神聖なものが宿るという考えがあるため、

雨や風を受けて朽ちていく姿もまた、意味があるのです。

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わき道を入ったところに鐘楼があります。

日本各地に大小さまざまなお寺があって、

そのほとんどに、このような鐘楼があります。

ふつうは朝と夕方にお坊さんが鐘をつきます。

私の住んでいる浜松の家でも、

どこからともなく朝6時ちょうどに「ゴ~ン」と聞こえてきます。

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三滝寺もそうですが、お寺によっては自由に鐘をつくことができます。

たとえばヨーロッパの教会の鐘は勝手につくことができないと思いますが、

日本の寺ではオーケーなのです。

海外から観光でいらした際は、ぜひ、お寺に一言訪ねて鐘をついてみてください。

きっと素敵な体験になると思いますよ!

 

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さて、

なだらかな山道を歩いていくと、美しい滝が見えてきます。

この写真の他に2つの滝があって、

それでこのお寺は三滝寺というのです。

 

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こちらは茶室。

お寺にティールームがあるって、不思議ですね。

でも日本の茶の湯の文化は、仏教や政治と縁が深いのです。

 

これらの茶室は、お茶会が行われる時だけ公開されます。

日本の茶道はかなり厳格な作法があり、

ここで誰でも気安くお茶を飲む、というわけにはいきません。

一度も茶室に入ったことのない日本人のほうが多いかな。

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日本のお寺には、このような↓ ↓ ↓仁王様もいますね。

怖い顔をしていますけど、彼らは悪いものがお寺に入らないために立つ守護神です。

私がすごいと思うのは、そのほとんどが木でできていること。

ヨーロッパやインドなど、神仏は石像が多いと思いますが、

日本では仏像も、大きな仁王様も木で作られます。

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静かにたたずむ仏様と正反対に、

仁王像は躍動的なポーズが多く、いかにも強そうです。

しかも結構大きいので、私は小さいころ、横を通るのが怖かった。

 

「悪いもの」を足で踏みつけ、動けなくしているポーズ。 ↓ ↓ ↓

・・・にしても、この「悪いもの」が、けっこう憎めない顔してるよね。

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浴衣が欲しい・・・

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今年もまた、ふるさとの盆踊り大会に行きました。

この盆踊りは、実家から歩いて5分の公園で毎年開催されています。

先日のブログでも紹介しましたが、

浜松の私の家の近くで行われる夏祭りは、

なぜか「盆踊り」をしません。

街のみんなが集まって、飲んだり食べたりゲームしたりするだけ。

私は常々それが物足りないな~と思っているのです。

 

この盆踊りには、多くの大人が浴衣で参加します。

それを見て、私は浴衣が欲しくなりました。

 

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いえ、私も母から譲り受けた紺色の浴衣を持っています。

しかし、自分で浴衣の柄を選び、帯の色をコーディネイトする、

という和のおしゃれを楽しみたくなったのです。

ちなみに、日本で女性が浴衣を買うにはいくつかの選択肢があります。

安く手に入れようと思えば、

いま世界中に店舗を拡大中のユニクロで4000円くらいで買えます。

もっとも一般的なのは、百貨店や大手スーパーで、

15000円ぐらいからセットになったものを買うパターンでしょうか。

私がしたいのは、老舗の着物屋さんで好きな柄の反物を選び、

自分サイズに仕立ててもらう、という買い方。

これだと安くても反物代20000円から+仕立て代10000円ほどかかります。

でもどうでしょう?

私が実際に着物屋さんで見たところ、浴衣の柄は断トツで美しく、上品。

着物なら100万円以上しますから、とても手が出ませんが、

浴衣ならずいぶん手頃です。

しかも、私の母が譲ってくれた浴衣が実は祖母の代からのものであり、

きっと私の娘も使えるように、100年くらい受け継がれるのです。

決して無駄な買い物ではないと思いませんか?!!!

 

yukata 3.JPGさて、宵になって盆踊りが盛り上がってきました。

盆踊りの振りは、やはり浴衣で踊ってはじめて絵になります。

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日本三大盆踊りのひとつ、徳島の阿波踊りの唄のフレーズに、

「おどる阿呆に見る阿呆、おなじ阿呆なら、踊らなそんそん」

というのがある通り、

盆踊りは踊ってみるととても楽しく、ハイテンションになれます。

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しかも、私の実家の住宅地の場合、

私たちが子供の頃に流行した「ドラえもん音頭」や「アラレちゃん音頭」などが、

当時のカセットテープの音源で流されるため、

「・・・いつの時代?」ってツッコミを入れたくなるほどのタイムトリップ感も味わえます。

yukata 6.JPGさらに今回の盆踊り大会では、

自治会の人たちの提案で、下の写真のような手ぬぐいが配られました。

手ぬぐいには「がんばれ 東日本」とプリントされています。

被災地では、震災で亡くなった人を弔う初盆が行われるころ。

この手ぬぐいのように、日本中のみんながどんな時も被災地の事を想っています。

 

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ここにしかないものがあります。DiEGO

 

呉(kure)で海水浴

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海水浴に行きました。

広島市内から車で1時間ほど行ったところにある、

呉(kure)市の「かるが海浜公園」です。

広島の人たちは、この呉のように瀬戸内海で泳ぐこともできますし、

瀬戸内海の島々に渡って、そのビーチで泳ぐこともできます。

また、2時間ほど高速道路にのれば島根県に出て、

日本海で泳ぐこともできます。

 

浜松は太平洋に面していて海岸線が続きますが、

どこも波が高く、遊泳禁止。

浜松の海に比べると瀬戸内海はやさしく、おだやかで、

まさに天然のプールなのです。

 

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呉の海へは電車で行くこともできます。

(一枚目の写真にも、向こうのほうに電車が写っているのがわかりますか?)

車持ちでなくても気軽に来られるから、

「かるが」の海には高校生や中学生のグループが大勢います。

 

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さて、瀬戸内海はたくさんの島々や湾で囲まれています。

「かるが」の海でも、島と島のあいだを行き来する船が見えます。

中国から来た友人は、瀬戸内海をみて、「これ、川じゃないの?」といいました。

たしかに中国の揚子江や黄河に比べれば、

瀬戸内海なんてただの水たまり?

 

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かるが海浜公園には↑このような桟敷があって、

お金を払うと一区画を貸してくれます。

ここでお弁当を食べたり、昼寝をするのが気持ちいい。

 

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街から近いのに、案外、海の水はきれいです。

大きな波は絶対に来ないので、子供も安心して泳ぐことができます。

 

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浜辺には小さな貝や海藻がたくさん打ち上げられていて、

4歳の息子はビーチコーミングばかりしてました。

彼は、本当は海が怖いのです。

kure 7.JPGそれを見かねた監視員のおじさんが、

「ぼく、このきれいな貝殻をおじさんが投げるから、採ってきて!」

と言って、波打ち際にポン。

すると、あんなに怖がっていた息子が、わき目もふらずに海に入ってゆきました。

おじさんが私にニンマリ笑って、同じことを4回繰り返すと、

息子はすっかり海に浸かって遊べるようになりました。

おじさんは「彼は、海が怖いんじゃない。慎重なだけだよ。」

と教えてくれました。

・・・そうか、なるほどね。

 

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息子の本日のビーチコーミング・コレクション。

この中にタツノオトシゴがいるの、わかる?

ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

 

ここまでヤル!? 今年の節電

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夏休みです!

実家のある広島に帰ってきました。

広島は風がないな。・・・というのがいつもの最初の感想です。

 

ところで、実家に数カ月ぶりに帰ってくると、

「うわ、ここまでやるんだ今年の節電!」

我が両親の努力に頭の下がる思いがしたので、ここで紹介します。

 

一枚目の写真で、窓の外にかかっているものが何かご存知ですか?

日本人なら誰でも知っているでしょう。

これは「すだれ」。

特に今年の夏は、東日本大震災の影響で節電が叫ばれ、

各家庭で「すだれ」のような節電グッズが取り入れられています。

 

「すだれ」は、日本に昔からある日よけで、

日差しをさえぎりながら風は通し、

使わないときはロールアップできる、というすぐれモノ。

私の実家では昔から夏になると父が「すだれ」をつけてくれていました。

 ところが、今回は「こんなところにまでッ!」 ↓ ↓ ↓

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台所やリビングに明かりとりのための天窓があるのですが、

父は、それらにまで小さなスダレを設置。

母は「海の家みたいで、ステキでしょ~。」と満足しています。

 

さらに、庭に出ると、

南向きの家屋一階部分をほぼ完全に「よしず」で覆った状態になっています。

「よしず」は、「すだれ」のように上から垂らすものではなく、

立てかけて使います。

だから、(これは浜松に暮らしてから気付いたのですが、)

広島のような風の無い地域でしか使えませんね。

浜松でこれを使うと、風で飛ばされて一日も同じ状態をキープできないでしょう。

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「よしず」で覆われていると窮屈そうに見えるかもしれませんが、

実は、影になっている家の中からは外の景色が見え、

明るい外側からは中が見えません。

家の中にカーテンやブラインドをつけて日よけするより、

こうして家屋全体を影にするほうが、だんぜん涼しいのです。

昔の道具というものは、本当によくできています。

 

また、父はスダレ+緑のカーテンという合わせ技も見せてくれました。 ↓ ↓ ↓

緑のカーテンは、今年の節電でおお流行りですが、

私の父は、植物がだんだん育っていく様子がよくわかるから面白い、

と昔から夏になるとツル植物を植えています。

・・・ん?

sudare 4.jpg

sudare 5.jpg

近づいてみると、セミの抜け殻。

風流ですねえ。

 

浜松の私の家には、スダレではなく家屋の南側にオーニングを張っています。

毎年、梅雨が終わると夫がつけるのですが、

先日、一枚破れてるから同じものを買いに行ったところ、

「どこの店も売り切れてる!」と言って帰ってきました。

今年はどの家庭でも、なるべく冷房を使わない努力をしているのでしょう。

毎年オーニングやスダレや緑のカーテンをしている私としては、

地球のためにも身体のためにも、断然おすすめ。

今年に限らず、みんなやろうよ!と大きな声で叫びたい。

 

ところで、余談ですが、

父は、私たち親子が帰省するから、

みんなが涼しく過ごせるようにと「ござ」という日本古来のマットも出してくれていました。

4歳の息子はいま戦隊モノのテレビにハマっていて、

「ヤーッ」とか「タァー」と言いながら誰彼かまわずキックしてきます。

それを見かねた父は、家の柱に「ござ」と「座布団」を巻きつけて、

臨時サンドバックを作ってくれました。

これで家族の安全も保たれたのです。

sudare 6.JPG 

ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

 

 

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