浜松市内の住宅街にある「浜松市エコハウスモデル住宅」を訪ねました。
一年ほど前に浜松市が建てたモデルハウスで、誰でも自由に見学することができます。
玄関をくぐると、さっそく市の職員の方がにこやかに出てきてくれました。
エコロジーに住まう工夫を一つ一つ説明してくれる、
とおっしゃるので彼女の後について行ってみましょう!
ここが玄関。
横にスライドする引き戸は、木の板の戸と写真のような網戸の2重になっています。
夏は網戸にして涼しい風を家に通すことができます。
この家を上から見るとアルッファベットのHのかたちになっていて、
小さな中庭が二か所あります。
玄関を入ったら、こうして↑中庭越しにリビングルームが見えてきました。
この日はとても暑かったのですが、もうすでに涼しい風が吹き抜けています。
リビングルームのほうへ渡ってきて、そこから見る中庭。↑
ダイニングとリビングは一つの部屋になっていて、
冬に使う暖炉の壁で一部分だけ仕切られています。
天井がななめになっているため、
取り込んだ風が気流となって2階まで上がっていくそうです。
大きな窓がついていますが、ガラスはUVカット加工がしてあります。
ひさしが大きくでているので、
太陽が上から照る夏は日陰をつくり、
太陽が下のほうを移動する冬には日の光が家の中まで入ります。
また、この窓にも玄関と同じような網戸があります。
細い木の板を魚の骨のようにつけた戸はガラリとよび、
日本には昔からあります。
このガラリは、細い横板がすべてななめに傾斜しているため、
中からは外の景色が見えますが、外からは見えにくい、という特徴があります。
そのガラリ戸から外へ顔を出すと、横の壁がななめに出っ張っていますね。
(茶色く見える部分の壁です)
これも日本に古くある建築方式で、袖壁(そでかべ)といいます。
この小さな壁があるだけで、窓の風が集まり、家の風通しがよくなるのです。
もちろん、風に頼るだけではありません。
床下にファンコイルという機械があって、
夏には床下の冷たい空気を
(写真の奥に写っているような)送風口から吹き出し続けています。
冬には太陽の熱や暖炉で温めた空気を、同じ送風口から吹き出します。
この写真の下にも送風口の小さな穴が見えますね。 ↓
ここに立つと、確かにヒンヤリとした空気が流れて涼しく感じます。
外は気温35度ですが、
この家ではエアコンを使う必要がありません。
それどころか、
屋根につけたソーラーパネルで太陽光発電をしているため、
電気を買う必要がなく、余った電力は電力会社に売り、
一か月で1万円以上の儲けがでているそうです。
さらに浜松のエコハウスでは、地元、天竜という地区で育てられている
天竜杉(てんりゅうすぎ)がたくさん使われています。
これは天竜杉でつくったお風呂。↓
日本の昔の家はこのように木でお風呂を作ることもありましたが、
今では珍しく、私たちの世代にはとても新鮮に映ります。
2階へ行く階段も壁も天竜杉。
この階段は釘を使わないで組み立てられています。
巧みな大工仕事も後世に残していかなければいけないエコロジーの一つですね。
これはリビングの暖炉の後ろの壁につかわれている自然石。
耐火性・蓄熱性が高いため、ストーブの熱をためて、
ほんのりとあたたかくなるのだそうです。
見た目にもかっこいいし、いいアイディア。
きっと、こんなふうに便利な建築素材っていろいろあるんだろうな。
自然をいかし、自然と一体となることで暮らしやすい住まいができたらいいですね。
そして、日本中のみんながこうした工夫を取り入れるようになれば、
きっと快適で美しい未来が待っているような気がします。
みこさん
お久しぶりです。
いつも、みこさんのBLOGを読んで、いろいろ勉強することができてよかったです。
この文章で、袖壁のことが一番印象的です。
この小さな壁で、家の風通しがよくなるのですね。
古くある建築方式に、本当に感心します。
それで、袖壁という名前も、ハウスを人間に喩え、親しみ感があります。
名前だけで、ハウスをどれぐらい愛してるかがうかがえます。
昔の人は、今の人間より、ハウスに対する愛着があるのかな。
恩恵
恩恵さん、
こんにちは。
そして、お久しぶりです!
会いたかったです。
お元気ですか?
日本は毎日暑いです。
でも、夜は寒く、
気温の変化が激しいため、
風邪をひく人が多いです。
私の息子も、昨日40℃の熱がでました。
男の子は女の子より体が弱いと思います。
そう思いませんか?
息子の熱も今は下がりはじめています。
彼はもうすぐ運動会なので、
早く元気にならなければいけません。
それではまたコメントをお待ちしています。
お元気でお過ごしください。
みこさん
変事が遅くなりました。
今は、息子の体の調子は、いかがですか。
子育てに、いろいろお疲れましたでしょうね。
確かに、息子は娘より体の方で弱いですかね。
私は、一人の12歳の息子だけなので、比較することはできませんが、よく中国の年寄りから、男の子は女の子より、体の面で、弱いですと聞きました。
ママの妊娠時にもそうですし、幼児の時もそうらしいです。
でも、四、五歳になると、体がずいぶん丈夫になりそうで、病気になりくいようですよ。
お子様たちの健康をお祈りします。
恩恵
恩恵さん、
もうすっかり息子の調子は良くなりました。
今は元気に幼稚園に通っています。
子育ては本当に大変ですよね。
12歳になれば、子供さんは自分でなんでもできますか?
私のこどもたちは、私がいないと何もできないので、
もし私が病気になったら大変です!
やはり中国のお年寄りも男の子のほうが体が弱いとおっしゃるのですね。国は違っても同じなのが興味深いです。
でも、男の子はとてもカワイイですね。
そう思いませんか?
私はいつも自分の息子をかわいがりすぎて、
ダメな人間にならないように気を付けています!
miko