日本の風景の最近のブログ記事

バリアフリーの心

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一枚目の写真は、よくある日本の街なかの風景ですが、

この道路にご注目ください。

皆さんの国と、もしかしたら違うところがあるのではないでしょうか?

 

 

道路の右側に、黄色い線のようなものがずっと続いているのがわかりますか?

あれは実は線ではなくて、黄色い部分が1センチほど出っ張っています。

目の不自由な人が、足の感覚にたよって道路をまっすぐに進むためのもの。

もちろん、盲導犬や杖など他のアイテムと併用してでしょうが、

きっと大きな不安の一部だけでも取り除けるのではないでしょうか?

 

この誘導ブロックは、この道路だけでなく、日本全国の車の交通量の多い道路に、

ほとんどと言っていいほど張り巡らされています。

わたしが小さい頃からあるので、30年以上前から一般的だと思う。

で、あまりにも一般的で私は普通だと思っていたのですが、

外国人の友達が「これなに?」って聞いたので、

もしかして、他の国には無いのかもしれないって気づきました。

皆さんの国の道路にはありますか?

 

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近くで見ると、こんな感じ。  ↑ ↑ ↑

(これはもう古くて、ずいぶん擦り切れていますね。)

 

もちろん、まっすぐな道だけではありません。

カーブに沿っていたり、信号や交差点の前では、

ここで止まって!みたいな指示もあります。

ブツブツのブロックが止まれの合図。

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目の不自由な人は、交差点で信号が変わったことも気づきにくいでしょう。

そこで、街なかの大きな交差点では、

歩行者の信号が青に変わった時に音楽や鳥の鳴き声が流れます。

 

 

これは新幹線の中のトイレにあった点字。

トイレの間取りがどうなっているか示されています。

公共施設には様々な場所に点字の説明がついています。

tenji 4.jpg

 

よく見たら、私の家の洗濯機にも点字がありました。

これは1年くらい前に買った新製品だけど、その前に使っていた洗濯機には、

たぶん点字はなかったと思う・・・。

最近の日本の家電製品には点字が付いているのかな?

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点字からは話がそれますが、日本の駐車場には、

身体の不自由な人や、介護をしている人専用の駐車スペースがあります。

病院や役所、駅などはもちろん、

スーパーやショッピングモール、レジャー施設にも用意されています。

こういった駐車スペースは、駐車場の中で最もいい場所?建物に近い場所にあって、

そこに健常者が車を止めてはいけません。

(・・・モラルに反するからっていう意味で。)

 

tenji 6.jpg

日本には、他にもバリアフリーな設備や親切な案内がたくさんあります。

しかしそれは日本人が親切だということではありません。

人が困っていることに気づけなかったり、

助けの手を差し伸べる勇気がなかったりする人が多いと思います。

サインや設備が充実しているから、それに任せておけばいい。

私は何も手伝わなくていい。みたいな感情もあるように思えます。

 

人の痛みがわかる心を養っていきたいですね。

さて、皆さんの国ではどうですか?

ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宅配便は当たり前でない?

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私が春休みに実家に帰ったとき、

新幹線で帰ったんだけど、

私の荷物が小さなバックだけだったものだから、

その姿を見たフランス人の友達がびっくりしていました。

フランス人「・・・え?荷物それだけ?」

私「・・・え?何か変?」

フランス人「滞在中の服とか、そういうのは?」

私「・・・宅配便で、実家に送っといた。」

 

わたし、日本人的には普通ですよね。

でも、この後、フランスの宅配便事情を聴くと、驚愕の事実が判明したのです。

どうやら「フランスには宅配便のシステムはあるが、日本のようにきめ細かなサービスではなく、

宅配便の料金が高い。しかも、途中で荷物が盗まれたり、どっか行っちゃったりすることもある」

らしいのです。

フランスの読者のみなさん、本当ですか?

 

今日のテーマは「宅配便」にします。

皆さんの暮らす国では、どんな感じかな?

 

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日本を代表して、先日、また私が宅配便を送ることがあったので、

その様子を紹介しましょう。

 

まず、宅配便は結構安いと思います。

宅配便業者は数社あり、サービスを競い合っているので低価格なのかもしれません。

私がよく利用するのは「クロネコヤマト」という業者。

その場合、縦×横×高の計80センチで1000円くらいです。

 

荷物を詰めたら、家の近所のコンビニに荷物を出しに行きます。

たいていのコンビニやスーパーなどで荷物を受け付けてくれて、

毎日決まった時間にクロネコの業者さんが、まとめて荷物を運び出す、という具合。

 

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コンビニには宅配便の受付のほか、郵便ポストがあったり、

銀行の機械があったりと、なにかと便利です。

またそれは別の機会に紹介したいな。

 

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↑ これがクロネコヤマトのマークね。

ちなみに猫のお母さんが赤ちゃんを運ぶように、優しく荷物をお届けします。

ってことで、このイメージ。

 

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コンビニのレジのところに段ボールを持っていきました。

結構大きいサイズです。

140サイズで1400円くらいでした。

 

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荷物に張り付ける伝票を記入します。

住所とか電話番号はもちろん、様々なことが指定できるのです。

たとえば、何日の何時に相手先に届けてほしい、という時間指定。

普通なら1日か2日で着きますが、

相手先が仕事で夜しか家にいない人とか、

逆に、夜は家事が忙しいので午前中に来てほしい人とか・・・

そういう事情に応えてくれるのです。

 

そのほか、壊れやすいとか、揺らさないでほしいとか、

そういう希望も書き入れます。

 

また、食品を冷凍したまま送りたいときは、

別にお金を払えばクール宅急便という方法もあります。

 

そうそう、着払いというシステムもあって、

荷物が届いた人が、荷物と引き換えにお金を払うこともできます。

たとえば、通販で買った商品を返品するときなど、

会社が送料を負担してくれる場合、このシステムが使われることが多いです。

 

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伝票をお店の人に渡すと、レジでバーコードを読み取ってくれます。

これで荷物はコンピューター管理されるため、

今どの辺にいるか「追跡」もできるのです。

 

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この荷物は、明日つきます。

確実に。

荷物が付かなかったりしたら、大問題です。

 

日本では宅配便を多くの人が頻繁に利用するので、

街で宅配業者の小さなトラックをよく見かけます。

 

もし、明日から宅配が気軽に使えなくなるとしたら、

きっと不便だろうな。

皆さんの国では、どんなふうに荷物を送りますか?

ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

 

 

ゴミ、どうやって出してる?

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最初の写真 ↑ なんだと思う?

 

答えは、ゴミ捨て場です。

人が住んでいれば必ず出るゴミ。

地域や国によって、ゴミの処分のしかたは様々だと思います。

住人にとっては日常的な行動ですが、

旅行で外国に行っただけでは、その国のゴミの出し方なんてわかりませんよね。

わたしも、海外の国々でどんなゴミ出しをするか、知りません。

 

そこで今日は、日本の一般的なゴミの出し方を紹介しましょう。

 

Mikoが住んでいる浜松市を例にとって話しますが、

たいていの日本の地域は似たようなものだと思います。

 

私の場合・・・・

①火曜日と金曜日に「燃やしてOK」なゴミ

②木曜日に「プラスチックなど、一部リサイクル可能だけど、それ以外は結局燃やされるゴミ」

③隔週月曜日に「リサイクルのための空きビン、空きカン、ペットボトル」

④隔週水曜日に「どうにもならない埋め立てゴミ」

 

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地域によってゴミ入れボックスが統一されているわけではなく、

近所の家30軒くらいがお金を出し合ってボックスを買います。

 

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ここに伏せて重ねているのは上で紹介した③のゴミを分けて入れるための箱。

業者さんが回収しに来たあと、こうして伏せておいてくれます。

 

そうそう、日本では基本的に朝、ごみを出しに行きます。

私の場合、どのゴミの日も朝の8時半までに出さないといけません。

夜から出しておくとか、前の日から出しておくってのもNG.

 

ゴミを出している家が順番にゴミ捨て場の掃除をして、

もし何かおかしなゴミが残っていたら、掃除当番の家庭がいったん持ち帰らないといけません。

ゴミ捨て場が汚れたままになっていると、不衛生だし、

不法投棄も増えるからです。

モラルの問題もあるし、近所の人の目もあるし、

日本ではヘンなゴミの出し方はできないのです!!

 

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でも、そのおかげで、どこへ行ってもゴミ捨て場はきれいです。

ゴミ捨て場なのに、紙屑ひとつ落ちていないって、すごいことです。

 

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たしか、パリでは、朝方になると道路を掃除するトラックみたいなのが来て、

街をきれいにしていましたが、日本にはそんなシステムはありません。

家の前の道路は、その家の人がきれいにすることが多いです。

アパートなら、その管理者とか。

だから、道にゴミを捨てるってのは、・・・まあそういう人もいるけど、

ちょっと非常識です。

子供たちは家でも学校でも「道路にゴミを捨ててはいけない!」と教えられます。

 

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ちょっと話がそれましたが・・・

浜松市では、中身が見える半透明のごみ袋でなければ使ってはいけません。

上の写真のようなポリ袋は自分でスーパーなどで買います。

もちろん、燃やしても有害ではないポリ袋です。

 

他にも、段ボールや古新聞、牛乳パックなど、

店先でいつでも回収してくれ、リサイクルに回します。

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浜松市の場合、リサイクルが徹底してきて、

年々ゴミの量は減っています。

それでも、日本のゴミは多いんだろうな。

皆さんの国では、どうやってゴミを出していますか?

ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

スケートは冬の楽しみ

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あなたの街に、スーケートリンクはありますか?

 

日本では、ある程度大きな街にスケートリンクがあります。

夏は室内プールとして利用される施設が、

冬季限定でスケートリンクに様変わりすることが多く、

年齢や性別を問わず多くの人が利用しています。

 

私も子供のころ、冬の間だけアイススケートを習っていました。

日本ではそういう子は特に珍しいわけではなく、

(主に女の子ですが)スケートを習い事にしたり、

大人になって趣味や運動のためにスケートリンクに通う人もいます。

 

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料金はスケートリンクの入場料とスケート靴のレンタル料、あわせて1800円くらい。

子供はその半額。

ちょっと高い?と日本人でも思う。

でも、スケートリンクの管理費は結構かかると思うので、しかたないね。

 

チケットを買って中に入ると、靴を借りるところがあり、

自分の足のサイズを伝えて一足貸してもらいます。

 

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ロッカールームでスケート靴に履き替えます。

夏はスイミングプールとして使われる施設なので、

この場所も夏は更衣室なわけ。

 

さて、リンクへ行きましょう。

私は小さい頃からこの瞬間が好きです。

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このスケート場には大小2つのリンクがあります。

平日の午前だったので人は少なかったけど、

週末には家族連れとか、デートしている若いカップルで賑わいます。

 

上の写真で青いジャンパーを着ている人は、この施設のスタッフ。

他にも何人かいて、彼らはまるでプールの監視員さんみたいにリンク上を回っています。

上手に滑ることができない人に「大丈夫ですか?」と声をかけたり、

こちらから質問すると滑り方を教えてくれたりします。

もちろん数分ですが、それでもかなり参考になります。

 

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私の娘も教えてもらって少し上手に滑ることができるようになりました。

彼女は日本人スケーター、浅田真央ちゃんが大好きです。

日本では昔からフィギュアスケートの人気がありますが、

特に近年、日本人の若いスケーターが世界で活躍していて、

スケートの人気が高まっています。

 

このリンクには本格的にフィギュアスケートを習っている子供たちもいました。

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ところで、

大勢の人が滑っていると、あちこちで氷が削られ、リンクが乱れてきます。

そこで、スケート場では一日に2~3回、

下の写真のような特別な車が出てきてリンクを整えてくれます。

まず、氷の表面を全体的に削り、

次に水をまいて新しい氷の層を作る...という具合。

この作業には20分くらいかかりますが、

整備したてのリンクはつるつるしていて本当にきもちいい!

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きれいに輝くリンクに改めて目を落とすと、そこには

「がんばろう! 日本」 の文字。

こんなところにもさりげないメッセージが隠されているのです。 

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ここにしかないものがあります。DiEGO

 

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東日本大震災から1年がたちました。

このブログを見てくださる海外の皆さんからも、たくさんのメッセージをいただいています。

みなさん応援してくれていますね。ありがとうございます。

その一方で、日本の暮らしって、いまどうなっているんだろう?

という疑問を持たれる方も多いと思います。

 

今日は、あくまでも浜松に住む一人の主婦、

Miko目線で日本の現状をお伝えします。

 

まず、ちょうど一年が過ぎた昨日3月11日は、

新聞もテレビも一日中震災に関連した話題をとりあげていました。

全国各地で、亡くなった方へ祈りをささげる追悼式も行われました。

 

死者・行方不明者2万人。

一年前のあの時刻、2時46分が近づくと、

普段通りの生活をしている私もなんとなく胸騒ぎを覚え、

私の娘まで「一年前にタイムスリップして、もうすぐ津波が来るよって

みんなに教えてあげられたらいいのにね。」とつぶやきました。

悲劇の直前まで、その悲劇に気づけないというのは、残酷なことです。

 

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そして昨日は、ちょうど一年前の日のように、とても寒かった。

めったに雪の降らない浜松にも雪が舞いました。

同じような天気だったから、記憶が生々しく蘇りました。

 

この一年、日本では「復興」という言葉を聞かない日はありませんでした。

また、「がんばろう!日本」とか、「絆」とか、「応援」という言葉もあちこちで目にします。

確かに震災をきっかけに日本人に連帯感が生まれた気もしますが、

その一方で深刻な問題も解決できていません。

津波の被害を受けた地域に残されている「がれき」が処分できないのです。

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「がれき」の量はあわせて22520000トンで、

一年経った今もそのうちの6.3%しか処理できていないのです。

地元だけでは無理だから、「がれき」をトラックで東京や静岡などへ運んで

焼却処分などするしかありません。

ところが、放射性物質が残る可能性のある「がれき」を自分の住む場所に受け入れたくない

という人もいて、作業がなかなか進まないのです。

 

 

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これは、私が毎週注文しているco-opの食品カタログです。

震災後、この冊子の中にプリントが入るようになりました。

 

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このプリントは、カタログに載っている国内産の食品について

co-opが自主的に放射性物質が含まれているかどうかを検査したもので、

お米、野菜、果物、豆腐、肉など、様々な物が検査され、

「放射性物質は検出されませんでした。」というデータが示されています。

 

娘の小学校に行ったとき、

「学校給食で使われる素材は、すべて検査しているんですか?!」

と先生に問いただすお母さんもいました。

気になる人は、気になるんでしょうね。

私は気にしない人だけど、(っていうか、農薬とか食品添加物も怖いよって思うから。)

ただ、さっきの「がれき」の問題もそうだけど、

国がしっかり検査して正しい情報を国民に公開し、

不安を取り除けば復興も早まるのでしょう。

 

震災後一年が驚愕と絶望と悲しみと戸惑いの一年だったとしたら、

この先の一年は、日本の本当の力を出して新しい一歩を踏み出す時なのです。

ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年末の仕事、年賀状をつくる

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日本の年末、みんながすることって言ったら、
大掃除と年賀状の準備でしょう。
今日は、年賀状について書いてみようかな。
 
年賀状はもともと、
年始の挨拶に行けない遠方に住む人に出した挨拶状でした。
昔は、お正月にはおめかしして、
近所の人やお世話になったお宅を訪問したのですが、
近年では多くの人が年賀状だけで済ませるようになり、
最近ではインターネットのメールや携帯メールで
「あけおめ」なんてことも、ありえる。
 
我が家では毎年80枚くらいの年賀状を出します。
プライベートだけでなく、
会社がお客さんに向けて出すこともあります。
いずれにしても、
クリスマスまでに年賀状を郵便局に出すと
1月1日に届きます。
だから年末は、みんな年賀状の準備に忙しいのです。
 
 
最初の写真は、
日本の郵便局が出している「年賀はがき」。
一枚50円~60円で、
絵が印刷されているものもありますし、
自分で家族の写真を印刷する人のために
インクジェット紙になったものもあります。
 

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来年2012年は辰年なので、
ハガキにも辰が描かれています。
 
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辰とは、竜?龍?ドラゴン?
どれもいっしょかな?
伝説の生き物ですね。
日本では縁起のいいモチーフです。
 
日本では十二支といって、
全部で12の動物が順番に、
その年のモチーフとされています。
来年は辰年だから、
年賀状のモチーフにもきっと様々な辰が使われるでしょう。
例えばこんな感じ?
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私もいま、パソコンで写真やイラストや文字を組み合わせて
我が家の年賀状を作っているところです。
 
さて、年賀状は新しい年が来たことに喜びを表す手紙。
だから前の年に家族の誰かが亡くなった場合、
喪に服して年賀状は出しません。
そのため、みんなが年賀状を作り始める前、
例えば11月ごろに、
「今年、家族が亡くなったので新年の挨拶をひかえます。」
といった内容のハガキを出す習慣があります。 ↓ ↓ ↓
  nenga 6.JPG
 
郵便局が出している年賀はがきには、
「くじ」も付いています。
ハガキの下に印刷されている番号が、それ。↓↓↓
「くじ」もついて切手代の50円ぽっきりなんだからお得です。
 
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ところで最近は、
年賀状をデコレーションする子どもも多く、
私の子も年賀状にシールをはると言っています。
私が子供のころは、
年賀状用に版画を掘ったり、
筆と墨であいさつ文を書いたりする人も多かったけど、
近ごろは年賀状も「デコる」方向なのね。
 
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あの大地震の日から2週間がたちました。

私は直接的な被害を受けていませんが、

日本人として生まれて初めての大災害と危機を目の当たりにしています。

毎日テレビで観る東北の風景は、まるで戦場のようですし、

福島の原発事故では放射能という目に見えない敵と戦っています。

いま、日本は春休みですが、

どこかへ遊びに行くにしても、なんとなく気が滅入る・・・

そんな人も多いのではないでしょうか?

 

計画停電や放射能に汚染された食品問題など、

今回の災害の影響はまだ続きますが、

「津波で亡くなったり、家を失った人の苦しみを思うと、

少しの不自由くらい我慢して頑張らなければ!!」

という思いを強く持つ日本人は多いと思います。

そして、

「こんな贅沢で満ち足りた暮らしが、なんだか申し訳ない。

自分に何かできないか?」と動き始める人もたくさんいます。

 

たとえば、

最初の写真のような援助物資の寄付です。

私の近所では、主婦たちが自分の家にある「まだキレイな服」や、

新品の肌着などを集めました。

電話で呼びかけると、一日でトラック一台分が集まりました。

これはお寺の関係者から、仙台(被災地)のお寺へと贈られます。

(もちろん、各都道府県の役所に行けば義援金や物資の寄付を受け付けています。)

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また、いま日本中どこへ行っても義援金を受け付ける募金箱が置いてあります。

テレビや新聞でも義援金の受付の口座が紹介されています。

私も寄付しましたし、私の周りの人たちも、何らかのかたちで寄付をしているようです。

昨日行ったショッピングモールでは、

ものすごく大きな募金箱にたくさんのお金が入っていました。

しかも小銭だけでなく、5000円札とか10000円札がたくさん。

こんなにお札の入った募金箱は、はじめて見ました。

でも、「何もできないから、せめてこのお金を役立ててほしい!」

という皆さんの思いがすごく理解できます。

 

 募金箱の隣には、寄せ書きのコーナーも。

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私も何かしてあげたい。悲しみを分かち合いたい。励ましたい。

震災から2週間たった今、

日本人は、悲しみを乗り越えて復興の道を探し始めています。

数年、または何十年たった後、

日本人の知恵と勇気は素晴らしいね、と世界中から称賛される日がくるといい。

亡くなった人たちの命が報われるように、

私たちは自然災害や電力供給という難しい課題をクリアしていかなければいけないのです。

 

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ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

地震と津波の恐怖

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いつもこのブログは毎週月曜日に更新していますが、

今日はその予定を変更して、本日発生した日本の地震についてお伝えします。

このブログの海外の読者からも、たくさん心配のメッセージをいただきました。

皆さん本当にありがとう。

まずお伝えしますが、Mikoは元気です。

っていうか、浜松はほとんど影響なく、普段と同じです。

この情報は日本国内でもあやふやで、

今日は広島の親戚から数本の確認の電話がありました。

 

さて、それにしてもこの地震は驚きました。

最初の地震が発生した午後2時45分ごろ、私は子供と外にいました。

子どもが「よーいどん!」をしようと言って何回も私を走らせるものだから、

いつ地震が来たかわかりませんでした。

 

その後、家に帰って何気なくテレビをつけたら、日本中が大変なことになっていたのです。

それからずっとテレビを見ていました。

当然ですが日本ではすべてのテレビ局が地震の情報を流していました。

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中でも恐ろしかったのが、津波のライブ映像です。

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ヘリコプターから撮影している仙台の海岸に、どんどん海水が上がって来ます。

まるで生きているような海水は、スピードを弱めることなく港を通り抜け、

人の住む町を飲み込んでいきます。

見ていると、道路で行き場をなくしたクルマがうろうろしているあいだに、

波に流されていくのです。

家の屋根に上っている人も見えますが、

そんな低い場所では、そのうち溺れてしまうんじゃないのか?

ヘリコプターからの映像を見ている私にはわかっても、

その人には全体の規模がわかっていないのかもしれません。

あっという間に水に埋もれた町を見ていると、

地震や津波の恐さとともに、やるせなさを感じました。

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今日、北国では雪が降っていました。

浜松でもとても寒い風が吹いていました。

そして、今夜、被災地では停電です。

 

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私は地震が発生してから3時間くらいテレビにかじりついていましたが、

子どもたちは、おやつも食べて、二人で楽しそうに遊んでいます。

私はテレビをつけたまま夕飯の支度を始めました。

庭に出て、畑からネギをつんだとき見上げた夕空は明るく澄みわたり、

とても冷たい風が吹いていました。

この空はつながっていて、

数百キロ離れた町で大地震が起きているなんて信じられないくらい。

私と同じような女性や、私の子供と同じような子供たちが、

いま、恐ろしい思いをしているとおもうと、いたたまれなくなりました。

 

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初詣っ!

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お正月休みで広島に帰った時、実家の近所の神社に初詣に行きました。

初詣とは年の初めに神社やお寺を訪ね、この一年の安全や健康を祈願するものです。

広島なら世界遺産として有名な宮島が最も参拝客の多い神社です。

私も若い頃は、12月31日の夜9時ごろに家を出て、船で宮島に渡り、

ニューイヤーのカウントダウンを宮島の神社でする・・・というパターンを何度か踏みました。

が、

今は、家族とともに近所の小さな神社でお祈りするのが、しみじみ幸せに感じるのです。

年をとった、ということかのぅ。。。

 

いや、でも、実際、

自分にとって身近な神社や近所の神社に参拝するのがいい、という言い伝えもあります。

近所の神社は、氏神様(うじがみさま)といって、その地域や人を霊的な力で守っているのです。

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お正月にはしめ縄という飾りを家の玄関に飾りますが、

この神社の鳥居には、↑こんなしめ縄が飾ってありました。

魚の干物(広島ではデベラといいます)、スルメ、ここには写っていませんが、

他にも大根やカブもぶら下がっていました。

こういう素朴な感じが、たまらなく素敵。

 

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鳥居をくぐって石の階段を上ると、神社が現れます。

小さな神社ですが、やはり何かピンと張りつめたような厳かな空気を感じます。

このあたりは住宅地で、決して山奥ではありません。

それなのに神社の後ろに森が見えるのにはワケがあります。

神社には鎮守の森といって、精霊が宿る木がはえる森があるのです。

神社の建物とともに、この森も神の宿る空間として人々に大切にされています。

 

さて、建物の中に入ると、(ここから先は神社によって様々ですが、)

お金を投げ入れる賽銭箱があります。

この日は、神主さんが二人いらっしゃって、賽銭を入れて手を合わせると、

お払いをしてくれました。

木の棒の先にカミナリみたいな形の和紙がついていて、

それを頭の上で降ってくれるのです。

するとその人に降りかかりそうな災いを払いのけてくれるといわれています。

 

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その隣では、お札や魔よけのお守りを売っていました。

お札というのは、昔々、今のように自由に旅ができなかった時代、

誰かがやっとの思いで神社やお寺に参った時、家族や近所の人のために、

その霊的な力の詰まった札を持ち帰ってあげたもの。

一つ500円くらいで見た目がとてもかわいいので、

お土産にする人や、自分のために買っていく人がいます。

 

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私も、今年の4月から娘が小学校に通い始めるので、

桜色の小さなお守りを買って外に出ました。

 

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そうそう。

初詣と言えば「おみくじ」という人もいます。

おみくじは、この一年のその人の運勢を占うもので、

小さな白い紙に恋愛や学問や健康にまつわる占いが書かれています。

それを読んで一喜一憂するのも初詣の楽しみなのです。

hatumoude.jpg 読んだ後は、神社の木の枝に上の写真のように結んでおきます。

すると、書いてあった良いことは叶い、悪いことは消えるのです。

hatumoude7.jpg ああ、爽やかな空気。

大きな力に包まれて、一年を気持ちよくはじめることができる。

初詣は最高だねっ!

   

 

 

近ごろ日本の病院は・・・

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ここは豊橋(浜松から車で1時間くらいの町)の病院の受付です。

昨日、知り合いのお見舞いに行ってきました。

 

この病院、皆さんはどう感じますか?

私はとてもきれいで、まるでホテルのようだなと思いました。

ここ10~20年で、日本各地の病院はとてもきれいになっています。

私が小さかった頃は、病院と言えば暗くて、冷たい感じで、消毒のにおいのする、

あまり長居したくない場所でした。

ところが最近は、明るい雰囲気の医療施設がどんどん増えているのです。

 

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入院病棟も明るく病院らしくありません。

みんなでくつろげるリビングルームのような場所もあって、

私の子供はそこでテレビを見たり本を読んだりしていました。

この病院にはありませんが、

広島の大学病院には受付と入院病棟を結ぶ通路にスターバックスがあるし、

入院患者用に充実したコンビニと美容院もあります。

病院が小さなモールみたいで、暗い気分を和らげてくれるのです。

 

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病院で働くお医者さんや看護師さんも、みんな親切でサービス精神があります。

というのは、近ごろは病院も企業であるという考えが主流で、

どこの病院でも患者はお客様のように親切丁寧にあつかわれます。

医療従事者が患者の質問に丁寧に答えなかったり、不親切な態度をとる、

ということは今ほとんどないと思います。

 

病室はこんな感じ。 ↓ ↓ ↓

ここは4人部屋ですが、とても広くてくつろげます。

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私なんか、くつろぎすぎて友人のベッドの端に座り込み、

見逃していた韓国ドラマの最終回を見て満足して帰りました。

 

海外に住む皆さんが日本で入院することはないと思いますが、

もしそんなアンラッキーがあっても、大丈夫。

日本の医療機関はものすごくウェルカムだよ!

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