私の娘は、干しイモが大好きです。
「干しイモ」とは、サツマイモを乾燥させた食べ物で、
サツマイモが収穫されて、空気が乾燥している秋から冬が食べごろです。
スーパーマーケットでも売られていますが、
私の娘が特に美味しい!と絶賛するのは、
家の近所のお茶屋さんが作る干しイモ。 ↓ ↓ ↓
普通の干しイモは、乾燥機で乾燥させるのですが、
これは天日干しのため、手間と時間がかかる代わりに、とてもやわらかくて美味しい。
そのお茶屋さんに行けばいつでも売っているというわけでもなく、
予約の電話を入れておいて、干しイモができたら電話をもらって受け取りに行く・・・
という、ものすごくのんびりしたスタイルです。
わかります?
この飴のような色。
自然の力ってすごい。 ただ干すだけなのに、甘みとうまみが凝縮されるんですね。
テキトーなお菓子を買ってやるより、よっぽどいい、、と思って、
干しイモをたくさん買いました。
お茶屋さんのマダムは、
「まあ~、干しイモが大好きなのね~。
体にいいのよ~。
あ、ちょっと待って、体にいいと言えば、いいものがあった!」
と言って、奥から「切り干し大根」を持ってきてくれました。
「切り干し大根」です。 ↓ ↓ ↓
「切り干し大根」は、大根を細く切って干したものです。
普通はもっと太く切って乾燥させ、よく煮て食べるのですが、
マダムのはとても細い。
マダム「これはね、売り物じゃなくって、私が自宅用に作ったのよ。
とても細く切ってるでしょ? これを毎朝お味噌汁に入れるの。
すると鉄分が摂れて栄養バランスが良くなるのよ。
よかったら食べてみて。」
ありがとう、マダム。
さっそく、昨日、やってみました。
とてもおいしかったです。
干しイモ。
切り干し大根。
干す...といえば、今私の家には「干し柿」があったな。
果物の柿は海外でも売られていて、そのまま「kaki」と呼ばれているそうですね。
完熟してトロッとしたところを半分に切ってスプーンですくって食べるとか。
日本では、リンゴみたいに硬いままで食べるか、
渋みが強い「渋柿」の皮をむいて、外で干してドライフルーツにします。
それが「干し柿」。
干すだけで、渋みが抜けるだけでなく、非常に甘くなります。
不思議。
「干す」という保存方法はとてもシンプルで、
栄養価も高くなり、美味しくなるなんて素晴らしいですね。
いま日本では「食べ物を干す」のがちょっとしたブームで、
野菜や果物や魚を干すための網やカゴも売られています。
なんでも干してみよう!みたいな料理本も人気です。
先人の知恵が見直されているのでしょう。
偶然なんだけど、今日は干したものばかりのティータイム。
私は子どもたちと過ごす、こんなだらだらとした時間が好き。