一年分のポン酢

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ここ数年、

お正月に夫の実家で恒例になりつつある行事があります。

それは、家族総出の「ユズ狩り」&「ポン酢づくり」です。

 

夫の実家には裏庭に小さな果樹園のようなものがあり、

そこにハッサク、ユズ、カボス、キンカン、ダイダイなど、

日本では一般的な柑橘類の木が植わっています。

農薬もまかないし、肥料もやらないのに、

毎年、たわわに実がなる。

お義父さんお義母さんは、もうめんどくさくて手入れできなくて、

果樹園はモジャモジャに伸び放題だったのです。

 

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それを見かねた息子が手入れしたり、生っている実を収穫するようになりました。

本当の果樹園ではないので、木が低く仕立てられていませんから、

上のほうについた実を採るのは本当に大変。

写真のような柄の長~いハサミで切るのですが、

こういうハサミって海外にもありますか?

 

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これがユズです。

レモンのような色で、表面がボコボコしているのが特徴。

酸っぱすぎて生で食べることはできません。

皮が厚く、たいへん良い香りがすることから、皮を料理に使ったり、

お風呂の湯に浮かべたりします。

この庭で採れるのは、ほかにもいろんな種類の柑橘ですが、

どれも「しぼり汁」を調味料として利用できます。

 

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枝や葉を取りのぞいて、実だけにするのが私の仕事。

夫に「木から収穫するのを手伝って」と言われましたが、

私はその日、セレブなブーツとコートを着用していたため、断りました。

オホホホホ~ッ !

 

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ほぼ一日かけて、千個くらいの実を採ったと思う。

木は4本しかなかったと思うから、本当にたくさん生ってるんだ。

 

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みんなでしぼって果汁だけにすると、こんな感じ~! 

しぼるための特別な機械があるわけじゃないから、けっこう大変な作業です。

だからこそ、みんなが実家に集まるときに総動員して行うのです。

かんきつ類を全部ミックスしたしぼり汁、およそ10リットル。

 

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これに醤油や酢、みりんなどをブレンドして自家製ポン酢が出来上がります。

醤油などの調味料が加わることで保存期間も長くなりますし、

量もうんと増えます。

(上の写真の手前に見える褐色の液体がポン酢。)

それぞれの家庭に分けて持って帰ったとしても、

1年分のポン酢が一日で出来上がるのです。

 

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そうして完成したポン酢は、鍋料理には欠かせない調味料です。

私は自家製のポン酢が大好きで、和食以外にもよく使います。

オリーブオイルと合わせてカルパッチョにしたり、

ラー油と合わせて餃子につけたり。

 

日本の料亭では、やはりこの時季に自家製ポン酢を作り、

一年間熟成させてから調味料として使うところもあると聞きました。

うんうん、わかるわかる。

醤油と同じくらい、ポン酢は日本人が好きな調味料だものね。

 

そういえば、この日、

懐かしい物も食べました。  それはナマコ。↓ ↓ ↓

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ナマコって、浅瀬の海に住む変な生き物ですが、

広島では瀬戸内海で採れたナマコをよく食べます。

輪切りにしてポン酢を入れて食べると、こりこりした食感がとてもおいしい。

浜松に来てから、食べてなかったな。

ナマコの上に乗っかってる黄色いのが、ユズの皮です。

 

今回の広島は、いろんな食べ物と出会いました。

海の幸も、山の幸も、とてもおいしかったです!ゴチ!

 

ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

 

 

 

 

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このページは、mikoが2012年1月23日 05:10に書いたブログ記事です。

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