夏休みです!
実家のある広島に帰ってきました。
広島は風がないな。・・・というのがいつもの最初の感想です。
ところで、実家に数カ月ぶりに帰ってくると、
「うわ、ここまでやるんだ今年の節電!」
我が両親の努力に頭の下がる思いがしたので、ここで紹介します。
一枚目の写真で、窓の外にかかっているものが何かご存知ですか?
日本人なら誰でも知っているでしょう。
これは「すだれ」。
特に今年の夏は、東日本大震災の影響で節電が叫ばれ、
各家庭で「すだれ」のような節電グッズが取り入れられています。
「すだれ」は、日本に昔からある日よけで、
日差しをさえぎりながら風は通し、
使わないときはロールアップできる、というすぐれモノ。
私の実家では昔から夏になると父が「すだれ」をつけてくれていました。
ところが、今回は「こんなところにまでッ!」 ↓ ↓ ↓
台所やリビングに明かりとりのための天窓があるのですが、
父は、それらにまで小さなスダレを設置。
母は「海の家みたいで、ステキでしょ~。」と満足しています。
さらに、庭に出ると、
南向きの家屋一階部分をほぼ完全に「よしず」で覆った状態になっています。
「よしず」は、「すだれ」のように上から垂らすものではなく、
立てかけて使います。
だから、(これは浜松に暮らしてから気付いたのですが、)
広島のような風の無い地域でしか使えませんね。
浜松でこれを使うと、風で飛ばされて一日も同じ状態をキープできないでしょう。
「よしず」で覆われていると窮屈そうに見えるかもしれませんが、
実は、影になっている家の中からは外の景色が見え、
明るい外側からは中が見えません。
家の中にカーテンやブラインドをつけて日よけするより、
こうして家屋全体を影にするほうが、だんぜん涼しいのです。
昔の道具というものは、本当によくできています。
また、父はスダレ+緑のカーテンという合わせ技も見せてくれました。 ↓ ↓ ↓
緑のカーテンは、今年の節電でおお流行りですが、
私の父は、植物がだんだん育っていく様子がよくわかるから面白い、
と昔から夏になるとツル植物を植えています。
・・・ん?
近づいてみると、セミの抜け殻。
風流ですねえ。
浜松の私の家には、スダレではなく家屋の南側にオーニングを張っています。
毎年、梅雨が終わると夫がつけるのですが、
先日、一枚破れてるから同じものを買いに行ったところ、
「どこの店も売り切れてる!」と言って帰ってきました。
今年はどの家庭でも、なるべく冷房を使わない努力をしているのでしょう。
毎年オーニングやスダレや緑のカーテンをしている私としては、
地球のためにも身体のためにも、断然おすすめ。
今年に限らず、みんなやろうよ!と大きな声で叫びたい。
ところで、余談ですが、
父は、私たち親子が帰省するから、
みんなが涼しく過ごせるようにと「ござ」という日本古来のマットも出してくれていました。
4歳の息子はいま戦隊モノのテレビにハマっていて、
「ヤーッ」とか「タァー」と言いながら誰彼かまわずキックしてきます。
それを見かねた父は、家の柱に「ござ」と「座布団」を巻きつけて、
臨時サンドバックを作ってくれました。
これで家族の安全も保たれたのです。