竹原から広島に帰る途中、
(詳しくは、前回のブログをどうぞ!)
安芸津(あきつ)という町に寄りました。
私は結婚するまで広島に住んでいましたが、
海沿いの町、安芸津は名前を知っているくらいで、一度も立ち寄ったことがありませんでした。
私の母が言うには、「最近、この安芸津産のジャガイモが美味しいと評判で、
デパートの食品売り場では"けっこういいお値段"で売られている。」らしいのです。
海沿いの道に、採れたてのジャガイモをストックする倉庫があって、
道の反対側でいろんな種類のジャガイモが売られていました。
「まるあか」という品種のジャガイモが安芸津の名産だそうです。
とても大きくて、表面がすべすべしています。
たくさん買って帰った「まるあか」を包丁で切った途端、
ジューシーな水分がしみだしてきて、 まるでみずみずしいリンゴのよう。
茹でても焼いても美味しい、確かに絶品のジャガイモでした。
海沿いの道から見える風景は、こんな感じ。 ↑
向こうに見えるのは瀬戸内海の小さな島々や入り江です。
島のすぐ下のほうに、牡蠣を養殖する「カキいかだ」が見えるのが解りますか?
安芸津のもう一つの名産品は、牡蠣。
またまた母曰く、
「最近は広島の中でも、この安芸津の牡蠣が美味しいと評判。」らしいのです。
広島は国内でも有名な牡蠣の生産地です。
私も小さいころから冬は牡蠣を食べて育ちました。
3月11日の震災で、東北のカキの養殖場がめちゃくちゃになったとき、
広島のカキの養殖業者が様々な支援をしたというニュースも話題になりました。
確か、フランス、ブルターニュのカキ養殖場が被害を受けた時も
広島から助っ人が行ったんじゃなかったっけ?
ま、そんな広島の牡蠣産地の中でも、
ここ安芸津は特に美味しい牡蠣が採れる場所なのです。
海沿いの牡蠣業者のお宅で小売りもしているみたいだったので、入ってみました。
ここはお店というより、牡蠣を養殖してそれを発送する業者さん。
だから直接ここで買うと、ものすごく安いことが分かった。
牡蠣は時価ですが、このときは殻つきの大きな牡蠣が一つ90円だった。
地元でも、これは安い。
例えば、私が普段住んでいる浜松だと、
(殻つきの牡蠣自体なかなか売ってないけど、)
あったとしてもひとつ300円くらいするかな?
「殻つきの牡蠣、30個ください。」
っていうと、奥の海べから持ってきて箱に入れてくれます。
もっとたくさん買って帰りたかったけど、
殻つきの牡蠣は早く食べないといけないので、30個が限界だった。
欧米でも殻つきの牡蠣を生で食べると思いますが、
「むき身」の料理は珍しいのではないでしょうか?
日本では、牡蠣の生産地以外は、むき身の状態で流通しています。
だからこのお宅でも、カキの殻を外す作業が忙しいのです。 ↓ ↓ ↓
むき身にされた牡蠣↑は、大きさごとに分けて売られます。
家庭では、それをフライにしたり、野菜と炒めたり、
パスタの具にしたり、 鍋物にしたりします。
私たちが買った牡蠣は、こんな感じ。
もうイラナイ、というほど牡蠣を食べると、
この冬も広島に帰ってきたんだナ~と実感するわけです。