ちょっと用事があって、広島に行ってきました。
広島市内にある三滝寺(みたきでら)の近くを通ったので、
久しぶりに立ち寄ることに。
三滝寺は広島市街から車で20分くらいのところにあるのに、
まるで京都にでも行ったような美しい寺の風景に出会えます。
本当ならもう少し後の紅葉の時がきれいなのですが、
私が行った時は、まだ紅葉していませんでした。
広島市が作成した三滝寺の地図があったので載せておきます。↑
三滝寺は、この地図でもおわかりのように見どころが複数に分かれています。
そのため、静かな山道をのんびり散歩するのにちょうどいい。
三滝寺はお参りの人だけでなく、寺好きや散歩好きの人に好まれています。
道沿いに、たくさんのお地蔵様が見えてきました。
こういう風景は、日本各地のお寺によくあります。
小さくとも位の高い仏さまも混ざっているのですが、
どれも「野ざらし」というのが、日本風なのかもしれません。
日本では石や木など、自然の中に神聖なものが宿るという考えがあるため、
雨や風を受けて朽ちていく姿もまた、意味があるのです。
わき道を入ったところに鐘楼があります。
日本各地に大小さまざまなお寺があって、
そのほとんどに、このような鐘楼があります。
ふつうは朝と夕方にお坊さんが鐘をつきます。
私の住んでいる浜松の家でも、
どこからともなく朝6時ちょうどに「ゴ~ン」と聞こえてきます。
三滝寺もそうですが、お寺によっては自由に鐘をつくことができます。
たとえばヨーロッパの教会の鐘は勝手につくことができないと思いますが、
日本の寺ではオーケーなのです。
海外から観光でいらした際は、ぜひ、お寺に一言訪ねて鐘をついてみてください。
きっと素敵な体験になると思いますよ!
さて、
なだらかな山道を歩いていくと、美しい滝が見えてきます。
この写真の他に2つの滝があって、
それでこのお寺は三滝寺というのです。
こちらは茶室。
お寺にティールームがあるって、不思議ですね。
でも日本の茶の湯の文化は、仏教や政治と縁が深いのです。
これらの茶室は、お茶会が行われる時だけ公開されます。
日本の茶道はかなり厳格な作法があり、
ここで誰でも気安くお茶を飲む、というわけにはいきません。
一度も茶室に入ったことのない日本人のほうが多いかな。
日本のお寺には、このような↓ ↓ ↓仁王様もいますね。
怖い顔をしていますけど、彼らは悪いものがお寺に入らないために立つ守護神です。
私がすごいと思うのは、そのほとんどが木でできていること。
ヨーロッパやインドなど、神仏は石像が多いと思いますが、
日本では仏像も、大きな仁王様も木で作られます。
静かにたたずむ仏様と正反対に、
仁王像は躍動的なポーズが多く、いかにも強そうです。
しかも結構大きいので、私は小さいころ、横を通るのが怖かった。
「悪いもの」を足で踏みつけ、動けなくしているポーズ。 ↓ ↓ ↓
・・・にしても、この「悪いもの」が、けっこう憎めない顔してるよね。