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おにぎり

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これは、5歳の息子が作った「おにぎり」です。

私が作るのをいつも見ていて、「今日は自分で作ってみたい!」と言いました。

もちろん、いろんな準備は私がしてやったけど、

ご飯を丸くまとめたのは彼の仕事です。

へえ~、まだ5歳なのに、おにぎりできるんだ。

と我が息子ながら感心していると、

ちょっとまった。これって日本人ならではの得意技かもしれない!

と思いつき、記事にしてみることにしました。

 

今日は、おにぎりの話。

 

日本人の主食は米です。

普通はお茶碗に炊き立てのご飯をよそって食べますが、

テイクアウトするときは「おにぎり(オムスビ、とも言う)」にします。

それだけでなく、炊き立てのご飯を今すぐ食べることができないときに、

とりあえず「おにぎり」にしておいたり、

炊いた白米が残った時も、おにぎりにします。

なぜなら、白米は炊き立てが一番おいしく、それ以降は時間とともに美味しくなくなるので、

それならいっそ、味をつけたおにぎりにしておこうか、という発想。

 

とにかく、同じ白米を使った食べ物でも、

日本人にとっておにぎりはスシよりも身近です。

 

では、作り方。

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炊き立てのご飯を用意します。↑

炊き立てでないと、コメ自体がぱさぱさしてくるので、上手にまとまりません。

しかも、まったく美味しくありません。

 

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手をよく洗い、両方の手のひらを濡らした上に、塩をふります。↑

塩は、味をつけるためでもあり、保存効果を高めるためでもあり、

手のひらにご飯粒がくっつかないためでもあります。

 

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手のひらにご飯をのせます。 ↑

この時のご飯の量で、出来上がるオムスビの大きさが決まります。

慣れてくると、だいたいの感覚で、何個も同じ大きさのオムスビが作れます。

 

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2~3回、手のひらをあわせただけで、ボールのような形になります。↑

日本語では「結ぶ」とか「にぎる」という、この動作。

外国語ではどう表現すればいいのでしょう。

パンのように丸めるのではなく、

自分の手のひらで作った型に圧縮する、といった感じでしょうか?

 

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私の右手は三角のカドをつくり、左手は側面と底辺を平らにしています。 ↑

これを同時に行いながら、手の中でカドを回転させています。

ご飯を手のひらに載せてから、およそ15秒で・・・

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三角のおにぎりの完成です!

・・・たった15秒ですよ。ちょっと。

自分でもびっくり。

普段、当たり前にやってるけど、人間の手って、すごいよねぇ。

 

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2分くらいで、これくらいできるので、料理としては大変簡単な料理です。 ↑

でも、炊き立てのご飯で作るおにぎりは最高に美味しい!

特におなかがすいたときは、何よりのご馳走です。

だから、すぐに誰かが食べてる。

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お母さんはね、この後、海苔を巻こうと思ったのです。

おにぎりに欠かせないのは、海苔。 ↓

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スシでお馴染みの食材ですね。

これを、おにぎりに巻くときは、いろんな方法がありますが、

私の場合は、こんな風に三角に切ります。 ↓

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海苔の三角の頂点と、おにぎりの三角の頂点を逆にして包めば・・・ 

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最小限の海苔で、オムスビ全体を包める、というわけ。

これは私が小さい頃、母に教わりました。

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  そう、私も自分の母親のオムスビを食べて大きくなったのです。

きっと、みんなそう。

だから、オムスビはお母さんを思い出す食べ物といえるでしょう。

なにせ手で直接作るのだから、知らない人の作ったおにぎりは食べられないという人もいます。

衛生的に信頼できない、という意味もあるし、

何か、理由はないけど、なんとなくいや、という人も多い。

(コンビニで売ってるおにぎりなどは、機械で作られています。)

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ともかく、おにぎりはスシよりも、日本の心を表す食べ物。

ご飯に、ゴマ、昆布、鮭など、様々な具をあわせることで、味のバリエーションも広がります。

スシみたいに、海外でブレイクする日が来るかもしれませんね。

 

最後に、みなさんへお知らせです。

このブログは、2008年10月から毎週月曜日に更新してきましたが、

わたしがちょっと忙しくなってきたこともあり、毎週の更新が難しくなりました。

これからは、楽しい発見や面白い物を見つけた時、時間を見つけて更新していきたいと思います。

楽しみにしていてくださいね!

それでは、またね~!!!! Miko

 

ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

 

 

バリアフリーの心

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一枚目の写真は、よくある日本の街なかの風景ですが、

この道路にご注目ください。

皆さんの国と、もしかしたら違うところがあるのではないでしょうか?

 

 

道路の右側に、黄色い線のようなものがずっと続いているのがわかりますか?

あれは実は線ではなくて、黄色い部分が1センチほど出っ張っています。

目の不自由な人が、足の感覚にたよって道路をまっすぐに進むためのもの。

もちろん、盲導犬や杖など他のアイテムと併用してでしょうが、

きっと大きな不安の一部だけでも取り除けるのではないでしょうか?

 

この誘導ブロックは、この道路だけでなく、日本全国の車の交通量の多い道路に、

ほとんどと言っていいほど張り巡らされています。

わたしが小さい頃からあるので、30年以上前から一般的だと思う。

で、あまりにも一般的で私は普通だと思っていたのですが、

外国人の友達が「これなに?」って聞いたので、

もしかして、他の国には無いのかもしれないって気づきました。

皆さんの国の道路にはありますか?

 

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近くで見ると、こんな感じ。  ↑ ↑ ↑

(これはもう古くて、ずいぶん擦り切れていますね。)

 

もちろん、まっすぐな道だけではありません。

カーブに沿っていたり、信号や交差点の前では、

ここで止まって!みたいな指示もあります。

ブツブツのブロックが止まれの合図。

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目の不自由な人は、交差点で信号が変わったことも気づきにくいでしょう。

そこで、街なかの大きな交差点では、

歩行者の信号が青に変わった時に音楽や鳥の鳴き声が流れます。

 

 

これは新幹線の中のトイレにあった点字。

トイレの間取りがどうなっているか示されています。

公共施設には様々な場所に点字の説明がついています。

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よく見たら、私の家の洗濯機にも点字がありました。

これは1年くらい前に買った新製品だけど、その前に使っていた洗濯機には、

たぶん点字はなかったと思う・・・。

最近の日本の家電製品には点字が付いているのかな?

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点字からは話がそれますが、日本の駐車場には、

身体の不自由な人や、介護をしている人専用の駐車スペースがあります。

病院や役所、駅などはもちろん、

スーパーやショッピングモール、レジャー施設にも用意されています。

こういった駐車スペースは、駐車場の中で最もいい場所?建物に近い場所にあって、

そこに健常者が車を止めてはいけません。

(・・・モラルに反するからっていう意味で。)

 

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日本には、他にもバリアフリーな設備や親切な案内がたくさんあります。

しかしそれは日本人が親切だということではありません。

人が困っていることに気づけなかったり、

助けの手を差し伸べる勇気がなかったりする人が多いと思います。

サインや設備が充実しているから、それに任せておけばいい。

私は何も手伝わなくていい。みたいな感情もあるように思えます。

 

人の痛みがわかる心を養っていきたいですね。

さて、皆さんの国ではどうですか?

ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピーターラビットの世界

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あ! あんなところにウサギがいる!!

・・・なんて、実は私の家で飼っているウサギです。

いま生後4か月のウサギですが、彼、ピーターはもう大人なんですって。

 

正確に言うと、ピーターは私の娘が飼っています。

彼女は動物を飼うのが初めてです。

(トカゲとか、虫とか、ザリガニとか、そういうは経験アリ)

 

ピーターに出会ったのは、今から2か月前のこと。

わたしが毎日のように行く野菜の無人販売所に、

その日は珍しく娘と一緒に行きました。

すると、そこに「ウサギの子供が産れました。ほしい方は、こちらに連絡ください。」

という張り紙がしてあったのです。

書かれてあった番号に電話すると、そこから歩いてすぐのお家で、

娘と私はそのまま行ってみることに・・・。

ウサギなんて、ペットなんて飼う予定全くなかったのに、

あまりの可愛さに、そのまま一羽連れて帰りました。

それが、ピーター。

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ミニウサギという品種でペットショップでも売られていますが、

いわゆる雑種で体が丈夫なため、飼いやすいのだそうです。

 

日本では野生のウサギが珍しく、

まあ、ほとんどと言って野原でピョンピョンしているウサギを見ることはありません。

日本は酪農国ではないため、ヒツジや牛や馬、

そういった動物も、まったく身近な存在ではありません。

ですから、子供と動物が触れ合うには、ペットを飼うか、

もしくは動物園に行くか。

 

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私の娘は、本当にピーターのことが好きで、可愛がっています。

学校から帰ってくると、いつもこうして抱っこしたり、犬のようにリードにつないで、

近くの野原に連れて行きます。

 

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 ...寝てしまいましたね~。見ているこっちまでまったりとしてきます。

ところで、日本人はウサギを食べません。

!!と言うと、日本人の読者の皆さんはびっくりするかもしれませんね。

わたしも海外でウサギ肉の缶詰をみたときは、衝撃を受けました。

きっとウサギ肉を食べる習慣のある国は、多いと思います。

皆さんの国はどうですか?

 

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 ピーターを外で飼っても猫や鳥に狙われないように、

夫がウサギ小屋を作りました。

 

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この木の小屋の中に、ゲージ↑がすっぽり入る仕組み。

毎日フンの掃除をしやすいように、床のトレーが引き出せます。

時々ゲージごと取り出して洗えるように、屋根が開くようになっています。

 日本の夏は、蚊も多いので、

小屋の傍にペット用の蚊よけシートも置いて。

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娘がウサギを飼い始めたというと、学校の友達が次々に見にきました。

日本ではペットと言うと、圧倒的に猫と犬が多く、ウサギは珍しいのです。

私の家の近所では70%くらいの家庭で、なんらかのペット飼っています。

いま、日本で人気の犬のペットは柴犬、トイプードル、ミニチュアダックスフント・・・

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そうそう。

近所の方は一年ほど前から、福島で被災して、ペットを飼えなくなった人の犬を

飼い始めました。もう老犬ですが、浜松で第2の人生?犬生を送っています。

ペットって様々。

あなたは、ペットと暮らしていますか?

ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

日本人と香り

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わたしが今、この記事を書いているパソコンのすぐ横に、このバラがあります。

夫が庭で育てているツルバラで、いま、満開なのです。

とてもいい香りがするので、家の中にたくさん飾ります。

部屋中にフレッシュなバラの香りがふくらんでいます。

 

今日は、香りの話しです。

先日、トイレの芳香剤を買いました。

海外の人たちのために、一応、パッケージの言葉を書くと・・・

・トイレ用の芳香剤

・リラックス アップルの香り

・香りのオイルが60日間長続き

とあります。

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パッケージを開けると、密封された香りのオイルと、

それをセットする本体が入っています。 値段は400円くらい。

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オイルを本体にセットするとカチッと音がして、はじめて開封され、

その時点で香り始めます。そして60日間でオイルが無くなっていく・・・というわけ。

 

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本体は手のひらほどの大きさで、60日後には、

別売りされているオイルのカートリッジだけ替えればいいのです。

 

とても便利ですが、なんだか、このチマチマした感じがいかにも日本人的だな~

海外ではトイレにどんな芳香剤を使うのでしょう?

それとも、使いませんか?

 

 

小さい頃の記憶では、

日本でトイレの芳香剤といえば、ほとんどが「金木犀の香り」だったと思います。

むかし、トイレは「かわや」などと呼ばれ、

母屋とは別の場所に小さく建てられていました。

その横には匂い消しとして、香りの強い花を咲かせる金木犀が植えられたのです。

トイレの芳香剤といえば、やっぱり金木犀の香りでしょう・・という発想から、

一昔前の芳香剤は金木犀ばかりでした。    

  

 

                               金木犀の木 ↓kaori 6.jpg

あまりにもトイレと金木犀の香りが結びついているため、

逆にトイレや部屋に金木犀の香りを置きたくないという人も多く、

近年は、ほとんど金木犀の芳香剤を見かけません。

わたしが今回買ったのも、リンゴの香り。

他にも、石鹸の香りや、海の香り、森の香り、バラの香り、南国のフルーツの香りなど、

バリエーションは豊かです。

 

日本人は基本的に無臭なのが好きなため、消臭剤は昔からありましたが、

部屋に香りをつける、楽しむ、という感覚は最近のものだと思います。

トイレに限らず、部屋に芳香剤を置いたり、

洗濯をするときに香りを楽しむ柔軟剤を入れたりするのは、

ここ数年で日本に広まったことなのです。

 

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部屋中を消臭し、香りをつけるスプレーも人気。

これはソファーやじゅうたん、カーテンなどに吹き付けます。

ペットを室内で飼っている友人は、よく使うと言っていました。

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ただ、不思議なことに、自分自身に香りをつける「香水の文化」は、

日本ではあまり浸透していません。

私もいくつか香水を持っていますが、毎日つけるわけじゃない。

じゃあ、どんな時につけるの?って、それも特に理由があるわけじゃない。

だから、なんか今日つけすぎたかな?とか落ち着かないことも多い。

そんな日本人は多いのではないでしょうか?

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また、女性が使う化粧品でも、無香料のものが多く、

「この匂いが好きだから、これを使ってる。」というチョイスのしかたは、

日本ではあまりしないような・・・。

 だから海外のお土産にハンドクリームや化粧水をもらったとき、

「うわ~、すごくいい匂い!」と私はいつも感心するのです。

 

日本でも、香水や化粧品のように「自分が薫る習慣」が少しずつ広まっていくのかな?

それとも、やっぱり日本人は無臭であることを好むのかな?

 

ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

金環日食を見た!

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5月21日の朝、日本列島では金環日食を観測することができました。

地球、月、太陽が一列に並び、

およそ4分のあいだ、太陽の中に月がすっぽり入って、

太陽がリングのように見えるたいへん珍しい現象です。

日本列島の各地で金環日食を次に観測するとしたら、それは300年後。

近ごろ、日本中の人たちがこのチャンスを逃すまいと、

ちょっとした金環日食ブームに沸き立っていたのです。

 

娘の通う小学校では、金環日食の観測時間がちょうど朝の登校時間帯とかさなるため、

希望者だけいつもより早く学校に来て、校庭で日食の観測会が開かれました。

これは多くの小学校で行われたでしょうし、

他にも、天文クラブや科学館などでもイベントが行われました。

より金環をはっきりみるために、島へ渡るツアーに参加した人も大勢います。

 

ところが、日食の前日から雲行きが怪しく、

当日の朝6時ごろは完全に曇っていました。

残念に思っていたところ、

幸運なことに、日食が始まる頃から急に雲が晴れ、晴天となり、

金環日食が終わるまで完璧に観察することができたのです!

(本当に不思議なことに、日食が終わると、また曇りました)

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日食が始まった7時過ぎ。

わたしが庭に出ると・・・やっぱり。

木漏れ日の影が、すべて三日月のような形をしています。

太陽がかけていて、その形が影となって映し出されているのです。

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日食を観測するためには専用のメガネが必要です。

肉眼で太陽を見てはいけませんから。

そこで、いろんな所で日食メガネが売られていたのですが、

わたしは、つい買いそびれてしまいました。

だって、どこもあっという間に売り切れているんだもん。

 

そしたら、夫が 「ウチには、いい物がある。」

と言ってなんか妙な物を持ってきました。

ちょっとうまく説明できないんだけど、

彼が言うには、(趣味の日曜大工で)溶接を行う時に使う「顔カバー&メガネ」だそうです。

 

「・・・。 これ、本当に大丈夫?」

かなり不安になりながらも、

まだ寝間着で朝ごはんを食べている息子を呼び出し、

日食の様子を観察しました。

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その「顔カバー」のガラスを通して私が撮影した太陽の写真です。

緑色なのはそのガラスのため。

普通のデジカメだから小さい太陽だけど、ほら、欠けてきてるでしょ?

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肉眼では、もっと大きくみえました。

とてもきれいで不思議な思いでした。

足元を見ると、ほら、さっき三日月だった影の形が、今はリングになっている!

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ああ! 見渡してみると一面にリングの影がたくさん!

今この4分間だけ、輪っかの光が降り注ぐ世界なんだ。

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溶接用「顔カバー」ではなく、デジカメでもなく、

普通に立ってあたりを見たわたすと、なんか、いつもと違う。

いつもの景色なんだけど、確実に、光が違う。

私の息子の顔も、絵に描かれた顔のように、ぼやけて遠く感じる。

 

金環日食で太陽がリングになったことよりも、

わたしは降り注ぐ太陽の光が、確実に違って、

一瞬、見慣れた世界が別の世界に感じられたことが、一番ステキでした。

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ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

浜松市楽器博物館

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今日は、浜松駅の近くにある「浜松市楽器博物館」を紹介しましょう。

浜松は楽器メーカーのYAMAHAやKAWAI 発祥の地です。

「浜松市楽器博物館」は1995年に日本初の楽器博物館として開館し、

世界の楽器や音楽、そして文化を紹介しています。

私も大好きな場所で、

友達が浜松に遊びに来たら、ここに連れて行きます。

 

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エントランスホール ↑ 

 

博物館は地下1階と地上1階の2階建てで、

アジアの楽器300点、アフリカの楽器60点、アメリカ大陸の楽器200点、

ヨーロッパの楽器300点など、たくさんの楽器が展示されています。

 

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そして、うれしいことに、これらの楽器で演奏された音をヘッドセットで聴くことができます。

この試聴コーナーは至る所にあります。

楽器って、見ているだけでは魅力が伝わりませんが、

音を聴くと、その国の空気や匂いのようなものまで伝わってきます。

行ったこともないのに、不思議と懐かしいような・・・。

そんな魅力にひかれて、今まで知らなかった外国の楽器が大好きになることもあるのです。

 

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さて、地下一階のピアノの展示スペースが、

私が最も好きなところ。

 

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チェンバロ、クラヴィコード、オルガン、ピアノなどの鍵盤楽器が展示されています。

1700年代にパリで演奏されていたチェンバロや、

1900年代にニューヨークで演奏されていたピアノは、

音色だけでなく、調度品として美を追求した外観も素敵です。

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楽器博物館では、一日数回、スタッフの方が特定の楽器について説明してくれて、

実際に生演奏してくれます。 この日は、1900年代にアメリカで使われていたピアノや、

パイプオルガンのお話を聞くことができました。

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ちなみに、この楽器博物館では、週末の夜に、

クラシックやジャズ、民族音楽などの演奏会も開かれています。

それは1500円くらい払って見に行くのだけど、

普通のコンサートに比べて演奏者と観客の距離が近く、

楽器に関する知識も披露してくれるから面白いです。

 

世界には、ほかにも幾つか楽器博物館があるでしょう。

私は10年くらい前、

ブリュッセルの楽器博物館に行ったことがあります。

それぞれに所蔵する楽器の特徴がありますが、

浜松の楽器博物館ならでは、といえば、これでしょうか。 ↓

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日本では明治時代に国産のオルガンを開発し、

その後、国産ピアノが誕生しました。

その舞台となったのが、ここ浜松なのです。

 

現在でも、YAMAHAのピアノなどが浜松で生産されています。

浜松での100年の楽器の歴史を知ることができる展示スペースには、

懐かしい「足踏み式のオルガン」やシンセサイザーなどが展示されています。

 

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これは、↑↑ KORG(コルグ)の初期型シンセサイザー。

(コルグは東京のメーカーです)

1970年代に開発が始まったシンセサイザーは、多彩な音色を作ることができ、

この後、飛躍的に進化しました。

なんか、スイッチの形や色が懐かしい。

今となっては、この質感がカッコいい。

 

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そしてこれは、↑↑ YAMAHAのグランドピアノ1950年製。

第二次世界大戦後、初めて作られた純国産グランドピアノ第一号です。

物のない時に・・・。 職人ダマシイを感じますな。

 

音楽ファンでなくても充分に楽しめる浜松楽器博物館。

観覧料は大人400円 です。

ぜひ訪れてみてはいかがですか?

ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宅配便は当たり前でない?

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私が春休みに実家に帰ったとき、

新幹線で帰ったんだけど、

私の荷物が小さなバックだけだったものだから、

その姿を見たフランス人の友達がびっくりしていました。

フランス人「・・・え?荷物それだけ?」

私「・・・え?何か変?」

フランス人「滞在中の服とか、そういうのは?」

私「・・・宅配便で、実家に送っといた。」

 

わたし、日本人的には普通ですよね。

でも、この後、フランスの宅配便事情を聴くと、驚愕の事実が判明したのです。

どうやら「フランスには宅配便のシステムはあるが、日本のようにきめ細かなサービスではなく、

宅配便の料金が高い。しかも、途中で荷物が盗まれたり、どっか行っちゃったりすることもある」

らしいのです。

フランスの読者のみなさん、本当ですか?

 

今日のテーマは「宅配便」にします。

皆さんの暮らす国では、どんな感じかな?

 

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日本を代表して、先日、また私が宅配便を送ることがあったので、

その様子を紹介しましょう。

 

まず、宅配便は結構安いと思います。

宅配便業者は数社あり、サービスを競い合っているので低価格なのかもしれません。

私がよく利用するのは「クロネコヤマト」という業者。

その場合、縦×横×高の計80センチで1000円くらいです。

 

荷物を詰めたら、家の近所のコンビニに荷物を出しに行きます。

たいていのコンビニやスーパーなどで荷物を受け付けてくれて、

毎日決まった時間にクロネコの業者さんが、まとめて荷物を運び出す、という具合。

 

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コンビニには宅配便の受付のほか、郵便ポストがあったり、

銀行の機械があったりと、なにかと便利です。

またそれは別の機会に紹介したいな。

 

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↑ これがクロネコヤマトのマークね。

ちなみに猫のお母さんが赤ちゃんを運ぶように、優しく荷物をお届けします。

ってことで、このイメージ。

 

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コンビニのレジのところに段ボールを持っていきました。

結構大きいサイズです。

140サイズで1400円くらいでした。

 

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荷物に張り付ける伝票を記入します。

住所とか電話番号はもちろん、様々なことが指定できるのです。

たとえば、何日の何時に相手先に届けてほしい、という時間指定。

普通なら1日か2日で着きますが、

相手先が仕事で夜しか家にいない人とか、

逆に、夜は家事が忙しいので午前中に来てほしい人とか・・・

そういう事情に応えてくれるのです。

 

そのほか、壊れやすいとか、揺らさないでほしいとか、

そういう希望も書き入れます。

 

また、食品を冷凍したまま送りたいときは、

別にお金を払えばクール宅急便という方法もあります。

 

そうそう、着払いというシステムもあって、

荷物が届いた人が、荷物と引き換えにお金を払うこともできます。

たとえば、通販で買った商品を返品するときなど、

会社が送料を負担してくれる場合、このシステムが使われることが多いです。

 

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伝票をお店の人に渡すと、レジでバーコードを読み取ってくれます。

これで荷物はコンピューター管理されるため、

今どの辺にいるか「追跡」もできるのです。

 

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この荷物は、明日つきます。

確実に。

荷物が付かなかったりしたら、大問題です。

 

日本では宅配便を多くの人が頻繁に利用するので、

街で宅配業者の小さなトラックをよく見かけます。

 

もし、明日から宅配が気軽に使えなくなるとしたら、

きっと不便だろうな。

皆さんの国では、どんなふうに荷物を送りますか?

ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

 

 

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日本では4月の終わりから5月の一週目にかけて連休があります。

それをゴールデンウィークとか大型連休と呼んで、

学校や会社が休みとなり、各地でイベントやお祭りが開催されます。

 

ゴールデンウィークは憲法記念日や子供の日などの休日と週末があわさって

つくられるため、その年によって休みの日数が違います。

今年の場合、カレンダー上で休みだったのは、

4月28日、29日、30日 

5月3日、4日、5日、6日、でした。

(5月1日、2日も休みをとって9連休とし、海外旅行に行く人もいます。)

 

ゴールデンウイークは、たいていどこも混雑しています。

我が家は遠出をせずに、近所の自然と戯れる・・・

というのがいつものパターンですが、

ちょっと変わったこともやってみます。

 

今年は、家で食品の燻製に挑戦してみました。

燻製(くんせい)とは、食品を煙でいぶして風味を増したり、

保存食にしたりする加工方法です。

燻製器も売られていますが、大きな缶でもできるそうで、

夫が手作りしました。

最初の写真は、設計図を見ながら子供に説明をする夫・・・。

 

子どもが、あまり、乗り気で、ない。

・・・絶妙な空気をとらえた写真です。

 

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これは、近所の山に落ちていた桜の枝を、粉砕機で小さくしたもの。

燻製は燃やす木によって出来上がりの香りが違うことをご存知の方も多いでしょう。

桜の木はとても良い香りが付くといわれています。

普通は燻製用のチップを買うのですが、

これでもいいの、かな?

 

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燻製を極めれば、ベーコンやハムも作れますが、

なにせ私たちは初心者なので、

簡単にできるものしか作りませんでした。

ゆでたまご、ソーセージ、骨付きチキン、チーズ、豆腐、たらこ、サーモンなどです。

(写真は、お肉やタマゴを下ゆでしているところ。)

 

私が食材を用意しているあいだに・・・

 

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バーン!!

我が家の燻製器、完成です。

下の缶の底に、炭火をもやし、その上に桜のチップを置いています。

煙は上の缶まで上がってきます。

二つの缶の中に、2段の網がセットできるようになっていて、

そこに食材を並べます。

 

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そうそう、上からも吊るせるようにしたんです。

燻製には2時間くらいかかるため、一度にたくさんの食材を加工できるように、

3段構えにしました。 よくばり。

 

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ちょうど夕食のころ、燻製が完成。

初トライにしては、上手にできました!

 

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ゴールデンウィークが終わると、次は夏休みまで長い休みはありません。

連休も今日で終わり・・・。

子どもも大人も、ちょっとブルーになるけど、

がんばっていきましょう~!!

ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

 

 

 

ゴミ、どうやって出してる?

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最初の写真 ↑ なんだと思う?

 

答えは、ゴミ捨て場です。

人が住んでいれば必ず出るゴミ。

地域や国によって、ゴミの処分のしかたは様々だと思います。

住人にとっては日常的な行動ですが、

旅行で外国に行っただけでは、その国のゴミの出し方なんてわかりませんよね。

わたしも、海外の国々でどんなゴミ出しをするか、知りません。

 

そこで今日は、日本の一般的なゴミの出し方を紹介しましょう。

 

Mikoが住んでいる浜松市を例にとって話しますが、

たいていの日本の地域は似たようなものだと思います。

 

私の場合・・・・

①火曜日と金曜日に「燃やしてOK」なゴミ

②木曜日に「プラスチックなど、一部リサイクル可能だけど、それ以外は結局燃やされるゴミ」

③隔週月曜日に「リサイクルのための空きビン、空きカン、ペットボトル」

④隔週水曜日に「どうにもならない埋め立てゴミ」

 

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地域によってゴミ入れボックスが統一されているわけではなく、

近所の家30軒くらいがお金を出し合ってボックスを買います。

 

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ここに伏せて重ねているのは上で紹介した③のゴミを分けて入れるための箱。

業者さんが回収しに来たあと、こうして伏せておいてくれます。

 

そうそう、日本では基本的に朝、ごみを出しに行きます。

私の場合、どのゴミの日も朝の8時半までに出さないといけません。

夜から出しておくとか、前の日から出しておくってのもNG.

 

ゴミを出している家が順番にゴミ捨て場の掃除をして、

もし何かおかしなゴミが残っていたら、掃除当番の家庭がいったん持ち帰らないといけません。

ゴミ捨て場が汚れたままになっていると、不衛生だし、

不法投棄も増えるからです。

モラルの問題もあるし、近所の人の目もあるし、

日本ではヘンなゴミの出し方はできないのです!!

 

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でも、そのおかげで、どこへ行ってもゴミ捨て場はきれいです。

ゴミ捨て場なのに、紙屑ひとつ落ちていないって、すごいことです。

 

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たしか、パリでは、朝方になると道路を掃除するトラックみたいなのが来て、

街をきれいにしていましたが、日本にはそんなシステムはありません。

家の前の道路は、その家の人がきれいにすることが多いです。

アパートなら、その管理者とか。

だから、道にゴミを捨てるってのは、・・・まあそういう人もいるけど、

ちょっと非常識です。

子供たちは家でも学校でも「道路にゴミを捨ててはいけない!」と教えられます。

 

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ちょっと話がそれましたが・・・

浜松市では、中身が見える半透明のごみ袋でなければ使ってはいけません。

上の写真のようなポリ袋は自分でスーパーなどで買います。

もちろん、燃やしても有害ではないポリ袋です。

 

他にも、段ボールや古新聞、牛乳パックなど、

店先でいつでも回収してくれ、リサイクルに回します。

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浜松市の場合、リサイクルが徹底してきて、

年々ゴミの量は減っています。

それでも、日本のゴミは多いんだろうな。

皆さんの国では、どうやってゴミを出していますか?

ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

浜名湖ガーデンパーク

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昨日、私の大好きな場所「浜名湖ガーデンパーク」へ行ってきました。

花の博覧会をするために、数年前に浜松市が造った広大な公園で、

博覧会が終わった後も市民の憩いの場としてきれいに管理されています。

 

ガーデンパークのいちばん奥に、「モネの庭」があります。

いま、チューリップが満開で絶対きれいだから!!と家族を連れて行ってきました。

 

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この公園の「モネの庭」はとてもきれいです。

フランスのジベルニーという村に画家のクロード・モネが作った庭園と

そっくり同じに造られています。

私は10年ほど前、その本物のモネの庭にも行ったことがありますが、

確か入園料が結構高かったわりに、あまり手入れされてなかった記憶が・・・。

それでも、ここでモネが睡蓮の絵を描いたのだ~というプレミアがついて、

それなりに感動しました。

 

浜松は「モネの庭」のコピーではありますが、

管理しているガーデナーの相当のこだわりが感じられます。

半端なく手入れされています。

しかも、入園無料だし、私はおススメ。

 

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ガーデナーの方に話を伺うと、

数年前、博覧会が開催された当時はモネの庭とほぼ同じ植物を植えたそうですが、

現在は、モネの庭のイメージに沿うようなものを考えて植えているそうです。

珍しい花が多く、ほとんどがインターネットで注文するのだとか。

 

私も夫もガーデニングが趣味で、

大体の植物は知ってるつもりなんだけど、

この庭にはいつも感心させられます。

チューリップだけでも非常に珍しい品種ばかり植えられています。

例えば、この赤いチューリップ、バラみたいじゃない? ↓

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これは花びら全体にフリンジが入ってる。 ↓

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これはボタンの花のつぼみのように、花びらの枚数が多い。

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これは、ごらんのとおり凄いゴージャス! 

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このあたりのチューリップもすべて変わった品種です。

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美しい花の話をしてる時にお金のことを持ち出すのは気が引けますが、

珍しい品種のチューリップの球根って、けっこう高いんです。

私も自分の庭の手入れをしているからわかるけど、

ガーデニングって結構お金がかかって大変。

これだけの広い庭に、これだけたくさんの珍しいチューリップを植えるなんて、

凄い!!と感心するのです。

そして植物の色や背の高さや、咲く時期が完璧に計算されてる!!

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庭の奥に進むと、睡蓮の池もあります。

ここも、本物とそっくりおなじ。

太鼓橋のフジが咲き、池に睡蓮の花が咲くのはもう少しあと。

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ただ一つ大きく違っているのは、

モネの屋敷に入れないということ。

さすがにそこまでは管理できないのでしょう。

私は、この屋敷の中がカフェだったりすると、いいのにな~と思います。

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一か月もすれば、今度はバラの美しい庭になるでしょう。

そのとき、私は、また来る!

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ここにしかないものがあります。DiEGO

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