一枚目の写真は、よくある日本の街なかの風景ですが、
この道路にご注目ください。
皆さんの国と、もしかしたら違うところがあるのではないでしょうか?
道路の右側に、黄色い線のようなものがずっと続いているのがわかりますか?
あれは実は線ではなくて、黄色い部分が1センチほど出っ張っています。
目の不自由な人が、足の感覚にたよって道路をまっすぐに進むためのもの。
もちろん、盲導犬や杖など他のアイテムと併用してでしょうが、
きっと大きな不安の一部だけでも取り除けるのではないでしょうか?
この誘導ブロックは、この道路だけでなく、日本全国の車の交通量の多い道路に、
ほとんどと言っていいほど張り巡らされています。
わたしが小さい頃からあるので、30年以上前から一般的だと思う。
で、あまりにも一般的で私は普通だと思っていたのですが、
外国人の友達が「これなに?」って聞いたので、
もしかして、他の国には無いのかもしれないって気づきました。
皆さんの国の道路にはありますか?
近くで見ると、こんな感じ。 ↑ ↑ ↑
(これはもう古くて、ずいぶん擦り切れていますね。)
もちろん、まっすぐな道だけではありません。
カーブに沿っていたり、信号や交差点の前では、
ここで止まって!みたいな指示もあります。
ブツブツのブロックが止まれの合図。
目の不自由な人は、交差点で信号が変わったことも気づきにくいでしょう。
そこで、街なかの大きな交差点では、
歩行者の信号が青に変わった時に音楽や鳥の鳴き声が流れます。
これは新幹線の中のトイレにあった点字。
トイレの間取りがどうなっているか示されています。
公共施設には様々な場所に点字の説明がついています。
よく見たら、私の家の洗濯機にも点字がありました。
これは1年くらい前に買った新製品だけど、その前に使っていた洗濯機には、
たぶん点字はなかったと思う・・・。
最近の日本の家電製品には点字が付いているのかな?
点字からは話がそれますが、日本の駐車場には、
身体の不自由な人や、介護をしている人専用の駐車スペースがあります。
病院や役所、駅などはもちろん、
スーパーやショッピングモール、レジャー施設にも用意されています。
こういった駐車スペースは、駐車場の中で最もいい場所?建物に近い場所にあって、
そこに健常者が車を止めてはいけません。
(・・・モラルに反するからっていう意味で。)
日本には、他にもバリアフリーな設備や親切な案内がたくさんあります。
しかしそれは日本人が親切だということではありません。
人が困っていることに気づけなかったり、
助けの手を差し伸べる勇気がなかったりする人が多いと思います。
サインや設備が充実しているから、それに任せておけばいい。
私は何も手伝わなくていい。みたいな感情もあるように思えます。
人の痛みがわかる心を養っていきたいですね。
さて、皆さんの国ではどうですか?