きれいなハンカチだと思いませんか?
これは藍という植物の葉で染めた、藍染のハンカチです。
夏休みに近くの博物館で体験学習があり、
それに参加した娘が自分で染めました。(ちょっとは私も手伝った!)
藍染は、日本で古くから伝わる染物で、
布や糸をブルーに染め、着物や生活用品を作っていました。
江戸時代、浜松のお城の近くには、この染物職人が多く暮らし、
今もその付近は、「紺屋町(こうやまち」)と呼ばれています。
(紺とは、藍染で染めた色のことです。)
さて、それではこのハンカチをどうやって染めたか、
写真で順を追って説明しましょう。
まずは、
このような作業台で、
模様をつけるための
下準備をします。
これはビー玉。
ガラスの玉です。
これを真っ白な綿のハンカチに
輪ゴムで縛り付けます。
クリップで挟んでもいいし、
輪ゴムだけでハンカチを
縛っても構いません。
輪ゴムをきつく縛った所と、
ゆるく縛った所でも、
染め上がったときの
色の濃さが変わります。
模様のつけ方に
ルールはありません。
だから子供でも簡単に
美しい模様を
作ることができるのです。
次は、いよいよ染めます。
染料が服に散ると落ちないので、
みんなエプロンをします。
手も黒っぽくなってしまうので、
手袋をします。
博物館の職員の方に
教えてもらいながら、
外で染めます。染物は
大量の水を使うのです。
これが藍染の染料。
藍という草の葉の成分を
粉末にして、
それを水で溶いています。
先ほどの布をひたすと、
最初、みどり色になります。
それが空気にふれるに
したがって、
深い青色に変わるのです。
2,3回、ジャブジャブと
染料に浸けたらOK.
たくさんつけたビー玉や
輪ゴムをはずします。
あたらしい水のなかで
広げると・・・ こんなに
きれいに染まっていました!
ここで余分な染料を
洗い流して完成です。
サッカーの日本代表は、
こういう青のユニフォーム。
ジャパン・ブルーと呼ばれています。
わたしも日本の色と言えば、
この藍染の青を思い浮かべるナ。
清潔で、粋な色。
特に夏は、さわやかでいいね。