2011年11月アーカイブ

浜松の肖像画展

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今から一週間ほど前になりますが、

浜松市内で開催されていた「日本と浜松を創った先人の肖像画展」へ行ってきました。

日本の近代化を進めた偉人たちの油絵肖像画が80点も集まる珍しい展示会です。

浜松やその他の地域に住む肖像画家の方たちの協力で、

この展示会が開かれることになったのだそうです。

 

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特に浜松にゆかりのある人物の肖像画が多く、

上の写真の肖像画などは、普段、浜松市役所に飾られています。

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この展覧会は人物紹介という側面もありますが、

私は絵画として、「とてもいい絵だな~。」と思う作品がいくつかありました。

例えば、この方の肖像画。 ↓

 

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平野 又十郎(ひらの またじゅうろう)氏。

1853年に小さな村で8男として生まれ、

24歳のとき浜松の豪農の養子となり、その家を継ぎました。

するとたちまち才能を発揮して、地元に金融業を興し、

現在の静岡銀行に発展する銀行を設立。

他にも、浜松の運輸業、軍事用の帽子会社、鉄道、植林業など、

さまざまな組織を作った超・行動派!なのです。

 

にもかかわらず、とても静かな人物に見えませんか?

眼鏡越しの静かなまなざし。

まじめそうなたたずまい。

いま、こういうおじさん、いないような気がする。

さて、次にこの方はどなたかご存知ですか? ↓ ↓ ↓

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山葉 寅楠(やまは とらくす)氏。

世界中で販売されている楽器のYAMAHAの創設者です。

彼は1851年、和歌山の武士の家に3男として生まれました。

20歳の時、長崎で時計を修繕する仕事をしていました。

(長崎といえば、昔の日本でオランダやイギリスと交流があった地域です。)

あるとき、浜松で医療機器の修理を依頼され、

それがきっかけで浜松に移り住むことになりました。

器用な人だったのでしょう、

ついでに小学校のオルガンの修理を頼まれたりしたそうです。

当時、オルガンは高価な外国製のものしかなく、

山葉氏は、もっと安く、日本で作ることはできないかと試行錯誤しました。

1887年には国産第一号のオルガンが完成し、

1900年にはピアノ、その2年後にはグランドピアノを完成。

今や世界中で使われる楽器となったのです。

 

肖像画に描かれた顔を見ながらプロフィールを読むと、

みんな若いころは試行錯誤したり、いろんな経験してたんだな~と思います。

銀行を創った平野さんにしても、山葉さんにしても、

決して恵まれた環境に生まれたわけじゃないけど、

自分の信じた道で一生懸命頑張ったんだろうな。

 

・・・と、そんなことを感じてもらうのが、

この展覧会の趣旨なのかもしれませんね。

いま、日本は、いえ、世界は不景気ですけれども、

100年くらい前の偉人たちのように、がんばれ!と。

 

 

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ところで、この展示会では浜松の人だけでなく、

日本人なら誰でも知っている過去の有名人の肖像画もありました。

上の写真は、日本の初代総理大臣・伊藤博文。 ↑

 

江戸時代の終わりから近代日本のはじまりにかけて大活躍した若者・坂本竜馬。 ↓

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肖像画ってカラーだし、白黒写真でしか知らなかった偉人を

よりリアルに身近に感じられて、いいものだな。

 

ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

 

広島市の古刹、三滝寺

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ちょっと用事があって、広島に行ってきました。

広島市内にある三滝寺(みたきでら)の近くを通ったので、

久しぶりに立ち寄ることに。

三滝寺は広島市街から車で20分くらいのところにあるのに、

まるで京都にでも行ったような美しい寺の風景に出会えます。

 

本当ならもう少し後の紅葉の時がきれいなのですが、

私が行った時は、まだ紅葉していませんでした。

 

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広島市が作成した三滝寺の地図があったので載せておきます。↑

三滝寺は、この地図でもおわかりのように見どころが複数に分かれています。

そのため、静かな山道をのんびり散歩するのにちょうどいい。

三滝寺はお参りの人だけでなく、寺好きや散歩好きの人に好まれています。

 

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道沿いに、たくさんのお地蔵様が見えてきました。

こういう風景は、日本各地のお寺によくあります。

小さくとも位の高い仏さまも混ざっているのですが、

どれも「野ざらし」というのが、日本風なのかもしれません。

日本では石や木など、自然の中に神聖なものが宿るという考えがあるため、

雨や風を受けて朽ちていく姿もまた、意味があるのです。

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わき道を入ったところに鐘楼があります。

日本各地に大小さまざまなお寺があって、

そのほとんどに、このような鐘楼があります。

ふつうは朝と夕方にお坊さんが鐘をつきます。

私の住んでいる浜松の家でも、

どこからともなく朝6時ちょうどに「ゴ~ン」と聞こえてきます。

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三滝寺もそうですが、お寺によっては自由に鐘をつくことができます。

たとえばヨーロッパの教会の鐘は勝手につくことができないと思いますが、

日本の寺ではオーケーなのです。

海外から観光でいらした際は、ぜひ、お寺に一言訪ねて鐘をついてみてください。

きっと素敵な体験になると思いますよ!

 

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さて、

なだらかな山道を歩いていくと、美しい滝が見えてきます。

この写真の他に2つの滝があって、

それでこのお寺は三滝寺というのです。

 

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こちらは茶室。

お寺にティールームがあるって、不思議ですね。

でも日本の茶の湯の文化は、仏教や政治と縁が深いのです。

 

これらの茶室は、お茶会が行われる時だけ公開されます。

日本の茶道はかなり厳格な作法があり、

ここで誰でも気安くお茶を飲む、というわけにはいきません。

一度も茶室に入ったことのない日本人のほうが多いかな。

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日本のお寺には、このような↓ ↓ ↓仁王様もいますね。

怖い顔をしていますけど、彼らは悪いものがお寺に入らないために立つ守護神です。

私がすごいと思うのは、そのほとんどが木でできていること。

ヨーロッパやインドなど、神仏は石像が多いと思いますが、

日本では仏像も、大きな仁王様も木で作られます。

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静かにたたずむ仏様と正反対に、

仁王像は躍動的なポーズが多く、いかにも強そうです。

しかも結構大きいので、私は小さいころ、横を通るのが怖かった。

 

「悪いもの」を足で踏みつけ、動けなくしているポーズ。 ↓ ↓ ↓

・・・にしても、この「悪いもの」が、けっこう憎めない顔してるよね。

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ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

 

我が家のクリスマスツリー

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クリスマスツリーを飾りました。

一枚目の写真だけではわからないかもしれませんが、

このツリーとてもレトロなんです。

私がいま、みんなに自慢したいクリスマスツリー。

今年はじめてここに飾るのですが、それに至る経緯を聞いてください。

 

日本では宗教とは関係なく、

季節のイベントとしてクリスマスを祝い(?)ます。

私が小さなころも、今も、

数週間前からクリスマスツリーを飾り、

イブの夜は家族で食事してケーキを食べ、

翌日の朝にはサンタさんが子供の枕元にプレゼントを置いてくれます。

アウトラインは、ほぼ変わっていないのですが、

家に飾るクリスマスツリーは変化してると思う。

 

私が小さいころ、30年くらい前は、

どの家もたいてい小さな箱からクリスマスツリー・セットを出してきて、

棚の上とかテーブルの端っこに飾りました。

ツリーの高さは、せいぜい50センチくらい?

欧米のクリスマスツリーとは全く違う、

日本独特のツリーだったと思います。

 

それが次第に海外の様子が見えてきて、

クリスマスの本来の意味とか、ツリーの飾り方を学ぶようになった。

ツリーも、欧米とそっくりになってきました。

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いま、日本の街なかや家庭にあるのは、こんな↑感じのクリスマスツリー。

DIYの店でも、高さ150センチくらいのツリーが3000円くらいで売られています。

私も、こんなほうが本物っぽくてかっこいいな~と思っていましたが、

そんなとき、一番上の写真のツリーに出会ったのです・・・。

 

 

それは、今年の夏に夫の実家に行った時のことでした。

屋根裏部屋を掃除していた夫が、

「こんなの出てきたけど、いらないよね。 捨てる?」

と、あの、あの、なつかしの、

クリスマスツリーセットを持ってきたのです。

 

tree 3.JPG折り畳み式になって収納できる小さなツリー。

チープな色のチカチカ・ライト。

手作り感覚あふれる飾り・・・。

・・・うわ~、、思い出してきた。

私もこんなの持ってた!!

あれどこに行ったんだろう。

きっと捨てたんだろうな。

なんで捨てちゃったんだろう。

姉妹でせっせと飾るのを楽しみにしてたのに。

あんなチープなクリスマスツリーで、夢いっぱい見てたのに。

 

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それで夫に「だめ、捨てないで浜松に持ってかえろ!」と提案し、

きれいに掃除して、いま、30年ぶりに飾ったのです。

 

どうですか、このサンタのうれしそうな顔。

 

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それから、こういう飾りもあります。

厚紙と折り紙で作られたキャンドルとブーツ。

ベルの飾りには本物の松ぼっくりがついてて、

プラスチックの質感も今とは何か違う。

40年くらい前の日本のものって、

日本製の手作りが多いから、今のものより丁寧な仕上がりです。

 

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このチカチカ・ライト↓ は、残念ながら点灯しませんでした。

これがツリーをカラフルに照らせば完ぺきだったのにね。

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ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

 

バードハウスを作りました

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バードハウスを作りました。

・・・って書いたけど、これ↑はハウスではないね。

庭に鳥小屋を置きたいと言い出した子供のために夫が作りました。

でも、鳥小屋って鳥が好まない場合は、まったく入ってくれないと思うので、

エサ台を作ることにしたのです。

エサや鳥が濡れないように、一応、屋根付きで。

 

冬のあいだ、ここにミカンやバードケーキを置いておくと、必ず来ます。彼らは。

(以前、このブログで紹介したバードケーキのページも、ぜひご覧ください。)

 

エサ台を設置した後、

息子と二人で公園に散歩に行きました。

それで思い出したんだけど、

ここにも小さな動物にエサをやる人たちがいるのです。

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この公園の池は、丸い池↑と四角い池↓が水路でつながっていて、

一時間おきに丸い池の噴水が動き、

高低差を利用して四角い池へと水が流れ込みます。

そうやって水を混ぜるため、ため池のわりにきれいです。

 

四角い池のほうには鯉が棲んでいます。

きっと何年も前に誰かが放流したのでしょう。

もうかなり大きくて50センチくらいに成長しています。

 

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ちょうどこのとき、おじさんたちが鯉にエサのパンをやっていました。

彼らはほぼ毎日ここへきているそうです。

昔はもっと鯉がいたんだけど、

鯉を釣って遊ぶ人がいるらしく、数が減っていると嘆いていました。

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esa 5.JPGパンを食べにくる鯉、鯉、鯉・・・・。

あれ? 一匹ナマズがいる。

写真には写せなかったけど、確かにナマズがまぎれてたぞ。

 

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さらに公園を奥へ進むと・・・ 

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公園に棲むリスのためのエサ台?があります。

この公園に棲むのは日本の野生のリスではなく、

ペットか何かが野生化して繁殖したもの。

カゴにパンやミカンが入っています。 

 

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この時はリスがいませんでしたが、

きっとこの「あずまや」に座って静かに待っていれば、

そのうちリスたちがやってくるのでしょうね。 

 

散歩から帰ってくると、

夫と娘が我が家の鳥のエサ台を、木の上に付け替えていました。

たしかに、

地面に近いと猫を怖がって鳥が近寄れないものね。

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ここにしかないものがあります。DiEGO 

 

 

 

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