2011年9月アーカイブ

台風が来た!

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先週、日本列島を台風15号が襲いました。

夏の終わりは毎年台風がやってくる季節。

それは当然のこととして日本人は慣れているのですが、

今年は大型の台風が発生することが多く、日本中に被害をもたらしています。

 

先週の台風15号は、

特に私が暮らしている浜松を直撃しました。

40年近く生きていて、私も初めて経験するほど強い台風でした。

 

台風が来ることは天気予報で知らされています。

が、台風はその進路を変えやすく、

また勢力も強かったり弱かったりで、毎回違うパターンを踏むのです。

今回の台風の進路をご覧に入れましょう。

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台風が進んだ道が白い線であらわされていますが、

いったん西に行って、ぐるっとまわり、また日本列島のほうに来た様子がよくわかります。

こんなに進路を変えても台風の勢力は衰えないままで、

ものすごい雨と風を引き連れて、まさに浜松に上陸したのです!

 

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娘の通う小学校は朝の時点で休校になりました。

(余談ですが、今どきの小学校は連絡網が携帯メールで回ってきます。

保護者のメールアドレスを学校に登録しておくと、

休校のお知らせなどが一斉にメール送信されてくるのです。便利!)

 

上の写真はテレビのニュース画面。 ↑ ↑ ↑

台風が近づいてくると、ほんとうに、こんなふうに雨と風が吹き荒れて、目の前がまっしろ。

一歩も外に出られる状態ではありません。

家の中にいても、まるで嵐の海をゆく難破船に乗っているように、

ゴーゴーとものすごい音が響きます。

 

そして、私はちょっと面白い経験をしました。

台風は渦を巻きながら進みます。

そのため台風が来る前と去った後では風の向きが変わるのです。

確かに、台風が近づくにつれて東からの風が吹き荒れて、

1時間くらいすると、ぴたっと風も雨もやみました。

きっとこれは台風の目の中にいたのでしょう。

それから30分くらいすると今度は強烈な西風が吹き始めたのです。

ここまではっきりと台風の形を体感したのは初めてでした。

 

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さて、台風が過ぎたころ、

いったい外はどうなってるんだろうと思って表に出てみると・・・。

ガーン。。。

庭の木がいくつも倒れてる。

お隣のカーポートも。

 

後で聞くと、近所の家の庭木も、公園の大木も、たくさん倒れたようでした。

また、浜松でも停電になる地区が多かったみたい。

全国的にも今回の台風で家が浸水したり、亡くなった方もいらっしゃいます。

小さい島国の日本に住んでいる限り、

自然災害と無縁ではいられません。

しかし、この台風の季節が過ぎれば、美しい秋がきます。

台風の後片付けをしながら、

しばし、楽しい実りの秋を待ちましょう・・・・。

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ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

 

 

浜松の餃子屋さん

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全国的にはあまり知られていませんが、

浜松には餃子の店がたくさんあります。

浜松の人たちは餃子が大好きで、

日本の都道府県でも常に1位2位をあらそうほど餃子を消費しています。

 

浜松だけでなく日本の餃子は、第二次世界大戦のあと、

雑然とした街なかで中国の人たちが作り始めました。

それを見よう見まねで日本人がつくるようになり、

日本風にアレンジされてきました。

昔は、その地域で手に入りやすい材料でつくったため、

浜松ではキャベツ、玉ねぎ、豚肉が具になっています。

どんな材料でも手に入る時代になっても、

キャベツ、玉ねぎ、豚肉という組み合わせは浜松餃子の特徴。

昔を懐かしむ人にも、若い世代の人たちにも愛され続けているのです。

 

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この店は人気の餃子屋さん。

私は子供を連れて行ったから5時前にはお店に入ったんだけど、

すでに満席!

店内はアルファベットのBの形になったカウンターだけで、

Bの2つの空間を店の人が行ったり来たりしながら餃子を運びます。

う~ん、いいアイディア!

 

日本のレストランは、向き合って座っておしゃべりしながら食べるスタイルもありますが、

蕎麦、うどん、ラーメンなどの店では、

基本的に「だまってさっさと食べて、早々に店をでる」のが暗黙のオキテ。

こういうのって、海外でもあるのかなァ。

たとえば、ファーストフードの店も軽食だけど、

長居することもできるよね。

スペインのバルなんかも、だらだらいても嫌がられないよね。

私が行ったことのある国では、ほかに例がないんだけど、

・・・思いつかないだけかな?

 

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さて、これが浜松餃子です。

お肉より野菜がたっぷり入っているため、

日本のほかの餃子よりあっさりしていると思います。

この一皿で20個入っていて、1000円くらいです。

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この店にはラーメンもあって、

わたしのお気に入りは、むしろこのラーメン。 ↓ ↓ ↓

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日本人は、餃子とラーメンの組み合わせが大好きです。

どちらもわかりやすい味なので、外国の人が食べてもおいしいと思うはず。

日本に来たときは、ぜひ、餃子とラーメンに挑戦してね!

 

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さて、浜松餃子の特徴はもうひとつ。

餃子の店で食べるだけでなく、その店の手作り餃子を持ち帰ることができること。

この「持ち帰り餃子」は、かなり一般的で、

上の写真のような小さな店や、ただの餃子工場のような店で、

たくさんの「持ち帰り餃子」が売られています。

焼く前の生の餃子を買って帰り、自分の家で焼いて食べる人もいますし、

店で焼いてもらったものを買って帰る人もいます。

 

私も買って帰りました。↓ ↓ ↓

餃子につけるタレも自家製のところが多く、

冷めてもまた、おいしいんですよ。

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ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

 

 

浜松のエコハウス

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浜松市内の住宅街にある「浜松市エコハウスモデル住宅」を訪ねました。

一年ほど前に浜松市が建てたモデルハウスで、誰でも自由に見学することができます。

玄関をくぐると、さっそく市の職員の方がにこやかに出てきてくれました。

エコロジーに住まう工夫を一つ一つ説明してくれる、

とおっしゃるので彼女の後について行ってみましょう!

 

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ここが玄関。

横にスライドする引き戸は、木の板の戸と写真のような網戸の2重になっています。

夏は網戸にして涼しい風を家に通すことができます。

この家を上から見るとアルッファベットのHのかたちになっていて、

小さな中庭が二か所あります。

 

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玄関を入ったら、こうして↑中庭越しにリビングルームが見えてきました。

この日はとても暑かったのですが、もうすでに涼しい風が吹き抜けています。

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リビングルームのほうへ渡ってきて、そこから見る中庭。↑

 

ダイニングとリビングは一つの部屋になっていて、

冬に使う暖炉の壁で一部分だけ仕切られています。

天井がななめになっているため、

取り込んだ風が気流となって2階まで上がっていくそうです。

大きな窓がついていますが、ガラスはUVカット加工がしてあります。

ひさしが大きくでているので、

太陽が上から照る夏は日陰をつくり、

太陽が下のほうを移動する冬には日の光が家の中まで入ります。

 

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また、この窓にも玄関と同じような網戸があります。

細い木の板を魚の骨のようにつけた戸はガラリとよび、

日本には昔からあります。

このガラリは、細い横板がすべてななめに傾斜しているため、

中からは外の景色が見えますが、外からは見えにくい、という特徴があります。

 

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そのガラリ戸から外へ顔を出すと、横の壁がななめに出っ張っていますね。

(茶色く見える部分の壁です)

これも日本に古くある建築方式で、袖壁(そでかべ)といいます。

この小さな壁があるだけで、窓の風が集まり、家の風通しがよくなるのです。

 

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もちろん、風に頼るだけではありません。

床下にファンコイルという機械があって、

夏には床下の冷たい空気を

(写真の奥に写っているような)送風口から吹き出し続けています。

冬には太陽の熱や暖炉で温めた空気を、同じ送風口から吹き出します。

 

この写真の下にも送風口の小さな穴が見えますね。 ↓

ここに立つと、確かにヒンヤリとした空気が流れて涼しく感じます。

外は気温35度ですが、

この家ではエアコンを使う必要がありません。

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それどころか、

屋根につけたソーラーパネルで太陽光発電をしているため、

電気を買う必要がなく、余った電力は電力会社に売り、

一か月で1万円以上の儲けがでているそうです。

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さらに浜松のエコハウスでは、地元、天竜という地区で育てられている

天竜杉(てんりゅうすぎ)がたくさん使われています。

これは天竜杉でつくったお風呂。↓

日本の昔の家はこのように木でお風呂を作ることもありましたが、

今では珍しく、私たちの世代にはとても新鮮に映ります。

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2階へ行く階段も壁も天竜杉。

この階段は釘を使わないで組み立てられています。

巧みな大工仕事も後世に残していかなければいけないエコロジーの一つですね。

 

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これはリビングの暖炉の後ろの壁につかわれている自然石。

耐火性・蓄熱性が高いため、ストーブの熱をためて、

ほんのりとあたたかくなるのだそうです。

見た目にもかっこいいし、いいアイディア。

きっと、こんなふうに便利な建築素材っていろいろあるんだろうな。

自然をいかし、自然と一体となることで暮らしやすい住まいができたらいいですね。

そして、日本中のみんながこうした工夫を取り入れるようになれば、

きっと快適で美しい未来が待っているような気がします。

 

ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

 

自動車の歴史館

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近頃、日本では企業が運営する歴史館や博物館が流行っています。

たとえば、愛知県にあるトヨタ博物館は見ごたえがあって全国的にも有名です。

浜松にも1年前に自動車会社のスズキが自社の歴史館を建てました。

見学は予約制で、入場無料です。

 

私はこの「スズキ歴史館」に2度行きました。

とても素晴らしい博物館だと思います。

日本の歴史の中で、どういう経緯で自動車会社が誕生し、

そして成長したか、館内を見て歩くとよくわかるのです。

 

最初の写真は、スズキが創業したころ生産していた機織り機と、

初代社長&その仲間たちの白黒写真。

初代社長の鈴木さんは、農家の次男坊でした。

当時は長男が家の跡をとるため、次男は家を出なくてはなりませんでした。

幸い、彼は幼いころから農業より機械の仕組みに興味がありました。

そして毎晩のように夜なべして機織りするお母さんを ↓

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切ない気持ちで見ていました。

「少しでも楽にしてあげられないかな・・・。」

そう思って、母の古い機織りをあちこちいじり、

手間を省ける工夫を凝らし、機械化された機織り機を開発しました。

 

「・・・これは便利だわ。」

ということで新型の機織り機をたくさん生産することになり、

ここにスズキという会社が誕生したのです。

 

その後、第二次世界大戦に敗れた日本はすべてを失い、

復興の時代がはじまりました。

布を織るより、生活の足となるバイクや自転車を創ろう。

そう考え多くの会社が、

機織り機製造のノウハウをいかして、バイクをつくり、

しだいに車を造るようになりました。

当時、浜松の町中を走っていたのはスズキのキャリイ。 ↓ ↓

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今から50年ほど前の浜松の街の様子が後ろのスクリーンに映し出されます。

酒屋さんがビールケースを積んで走った雰囲気が伝わってくる・・・。

 

 

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 さらに時代が進んで、各家庭でマイカーをもつようになったころ。

ちょっと面白い展示の仕方をしています。

念願のマイカーを手に入れた家族の様子を、ブロック塀の隙間から覗くことができるのです。

ブロック塀の隙間にはモニター画面があって、

このセットで役者さんたちがこの家の家族を演じる様子が映し出されています。

見学者もこの家の玄関先に入ることができます。

すると、モニターに自分の姿も映し出されて、

役者さんたちと共演しているように見えるのです。

(ちなみにこれは、スズキ・フロンテという車)

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もちろん、スズキ歴代のバイクや自動車も展示されてます。

それと合わせて、当時テレビで放送されたコマーシャルや時代背景も

展示されているため、日本が歩んできた歴史がよくわかるのです。

suzuki 6.JPG そして、現在の生産現場の様子も。

suzuki 7.JPG  suzuki 8.JPG 子供に人気のコーナーは、これ。 ↓ ↓ ↓

suzuki 9.JPG車の素材となるアルミやプラスチックをパーツの形にする仕組みがわかる展示。

最後に、写真の手前の機械のボタンを押すと、

スズキのスイフトという車のミニカーが出てきます。

一応、今見てきた工程で車が完成したよ、ということね。

で、これはお土産だよ!!

suzuki 10.JPGほかにも、工場見学を体験できる3Dシアターもあるんだけど、

音と映像が本格的すぎて、4歳の子供が耐えられなかったため、私も途中リタイア。

無念なり。

 

さて、最後に私の真面目な感想文ですっ!

「繊維で日本が湧いた時代。 戦争で多くを失った時代。

復興でみんなががんばった時代。豊かさを求めた時代。

さまざまな時代の流れの中で、

スズキは人々が必要だと思うものをタイムリーに創りだしたから、

今も大きな企業としてあり続けているのだ。

人は、そうして前を向いて歩いている。

苦労の前に道がひらける。

その摂理に従えば、きっと東日本大震災がきっかけで新しく生まれる道具もあるのだろう。

いま、この困難を目の前にして、

私たちに何が必要なのか、必死で考える時なのでしょう。」

 

ここにしかないものがあります。DiEGO

 

 

 

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