先日、ニュージーランドで大きな地震がありました。
たくさんの方が亡くなったり、ケガをしたり、
瓦礫の中に埋もれたまま助けをもとめていたり。。
本当に痛ましいことです。
地震といえば、日本人なら誰でも他人事ではありません。
特に浜松に暮らしていると、
今すぐに発生してもおかしくないと予想されている東海地震が怖いです。
話しは遡りますが、
日本では1995年に大規模な阪神・淡路大震災がおこりました。
私の親戚は神戸に住んでいて、全員無事でしたが、
当時、いかに大変だったかを話してくれます。
電気も水もなく、家の中はめちゃくちゃ。
食べる物を買いにいく場所も無く、
近所は混乱状態。
私の親戚の家族はみんな成人していましたから、
まあ、なんとかしのげたようですが、
幼い子どもや介護が必要な老人がいたり、
病気の人がいたりすると、本当に大変だったろうと思います。
ましてや大切な誰かが亡くなりでもしたら・・・。
ライフラインや街は復旧しても、心の痛みは一生癒えないでしょう。
その阪神・淡路大震災では、6400人が命を落としました。
その80%が建物の倒壊などによる圧死でした。
また、地震の後に起こった火災でも、
建物の下敷きになって逃げられなかったり、
倒壊した建物に道をふさがれて消火活動ができなかったりして
命を落とした人が大勢いたのです。
その教訓をいかし、東海地震を心配する浜松では、
近年、建物の耐震工事が着々と進められています。
新しく建てる家やビルは、厳しい耐震基準をクリアしなければいけませんし、
古い家も強い地震で壊れないようにリフォームしなければいけません。
そのための補助金も出されています。
私の家は7年前に建てた新しい家なので、
強い地震でも倒壊しないような構造になっています。
寝室には、壁に鏡や額縁の絵を掛けたり、タンスを置いたりしません。
なぜなら、夜、寝ているあいだに急激な揺れが来て、
タンスやテレビが頭に落ちてきて死ぬ、ということがあるからです。
また、天井に吊るすライトも、なるべく小さな物にしています。
そして、ライフラインが切れた後も、3日くらいは家族全員が食べていけるように、
常に水20リットルと非常食を用意しています。
(これは、浜松だけでなく日本中の人がそうしてるだろうけど。)
ただし、ここで大きな問題になるのが、
家族みんなが家にいるときに地震がおきるのなら、まだいいのだけど、
家族がそれぞれバラバラに外出している時に地震がおきたら、たいへん。
例えば、娘は幼稚園に通っていますが、
幼稚園(耐震補強済み)にいるときに大地震が発生したら、
まず、幼稚園で保護され、余震が収まったら子どもを迎えにいきます。
そのとき、下の写真のカードを持って行かないといけません。
このカードは「この子の保護者です」という内容の身分証明カード。
地震でパニック状態のときに、幼稚園の先生が別の人にわが子を渡してしまった、
という間違いや犯罪を防ぐためです。
さらに、東海地震では大きな津波がくることも予想されています。
私が結婚して浜松に行くといったとき、
多くの友人が「東海地震、気をつけてね!」と冗談を言って送り出してくれました。
かといって、阪神・淡路大震災のように、
地震は日本各地のどこで起きてもおかしくないのです。
日本で暮らすということは、地震という自然災害と常に向き合うこと。
私たち小さな人間は、自然の恐さを忘れてはならないのです。