梅雨もすっかり明けて、暑い夏がやってきました。
日本は南北に細長い国なので、平均気温も各地でいろいろですが、
日本列島の真ん中あたりにある浜松では、
30度から35度くらいの毎日が続きます。
しかも湿度も高いので、日本ではむかしから、
夏になると、陽を遮りながら家に風を通す工夫がされてきました。
夏になると、 スダレやヨシズ、 ゴザといった道具が
DIYショップに並びます。 すべてワラや竹など 天然の材料で 作られています。 気持ちよく日本の夏を過す為の定番アイテムといえば、 タタミとスダレでしょうか。
一枚が180cm×90cmの 分厚い板状で、 床に数枚をギッシリ はめ込んで使います。
タタミは、はだしで歩くと さらりとして気持ちよく、 ある程度ふかふかして やわらかい。 ← ただいま、お昼寝中。
そういえば、わたし、いっつも不思議に思うのだけど、 ハイハイするような子供を育てるとき、外国ではどうしてるのかなァ。 タタミの部屋だと、清潔だし、ひざや手のひらが痛くならないし、 転んで頭を強く打つ心配もない・・・。 さて、もう一つのアイテム、スダレはこんな感じです。
竹を細く割ったものを 編んで作られています。 日差しを遮りながら、 風を通します。 ヒモを引っ張ると ロールアップします。
このスダレは家の内側に取り付けていますが、 窓の外につけることもあります。 我が家の場合、毎年夏に、窓の外にネットを張り、 つる性の植物を這い上がらせて、緑の日よけを作ります。 それがこんな感じ。 ↓
緑色が爽やかで、 暑い日も、 見ているだけで 心が癒されます。 心が癒されるだけでなく、実際に、 建物の表面温度を下げ、葉から蒸発する水分が涼しさをもたらします。 何もしていない状態より、部屋の温度が5度ほど下がるといわれ、 最近では学校でも取り入れるところが増えました。 さらに、この緑のカーテンには、うれしい副産物もあります。 つる性の野菜の苗を植えておけば、家庭菜園にもなるのです!!
← キュウリ まだ収穫には早いけど。 家で成ったキュウリは、 ものすごく美味しい!
← ゴーヤ 日本の南の島、沖縄の野菜で、 とても苦いけど、 ビタミンCはレモンの3倍! 体にいい野菜です。 葉っぱの形が繊細で美しいため、 日よけとして育てるのに人気です。
← あさがお これは野菜じゃなく、 花を楽しむため。 朝しか開かない、はかなさが 日本で昔から人気があります。 夏の花です。 そして、一番最初の写真は「ひょうたん」という植物。 昔は水筒が無かったから、ひょうたんの実を空っぽにして、 中に水を入れて持ち運びました。 私の夫は冗談で「ひょうたんにロープを付けてあげるから、 それを腰に巻いて、水筒の代わりに幼稚園に持っていったら?」 と娘に言ってました。 目の前で少しずつ成長する植物を見るのは楽しい。 窓を閉め切ってクーラーのスイッチを押すより、 夏を涼しく過すためにあれこれ工夫をするほうが、 毎日が何倍も楽しくなると思うのです。