週末に、高速道路をドライブしました。
浜松から東京方面に行くには、東名高速道路に乗ります。
名古屋と東京を結ぶこの高速道路は、日本の大動脈とも呼ばれ、
いつも多くの車やトラックが行き交っています。
もし海外から日本に旅行にきたなら、
この東名高速道路に乗ると日本的な風景がたくさん見えることでしょう。
西から紹介すると、まずは浜松の浜名湖。
しばらく行くと、菊川などに延々と続くお茶畑の景色。
そして、いくつかトンネルを抜けると、
最初の写真のように目の前に富士山が見えてきて、
最後に、大都会・東京に到着というわけです。
私は日本人ですが、何度この風景を見ても心がときめきます。
富士山って、やはり独特のオーラを放っているのです。
「富士山って、こんなに高いんだ。」
「こんなにすそ野が広いんだ。」
「こんなにきれいなんだ。」
と、出会うたびに胸を打たれるのです。
だんだん富士山に近づいてきました。
これで浜松から1時間くらい走ったところ。
このカーブになったこの場所が、高速道路から一番きれいに富士山が見えるところ。
少し下り坂になっているので、
富士山の手前に駿河湾という海も見え、とてもきれいな写真が撮れます。
歌川広重が描いた浮世絵にも、
ちょうどこの場所から書かれた作品があります。
構図が似てるでしょ?
駿河湾の向こうには太平洋が広がっています。
この辺りは漁業も盛んです。
特に、由比(ゆい)という港町では「サクラエビ」と呼ばれる
ピンク色の小さなエビがたくさん採れます。
普通、エビはゆでると赤くなりますが、
サクラエビは生の状態でピンク色をしています。
海の反対側は、こんな風景。 ↓
由比の港町です。
もうしばらく行くと高速道路の「富士川サービスエリア」があります。
ここも、おススメの場所。
高台にあるので、富士山とその裾野の景色がよく見えるのです。 ↓ ↓ ↓
どうです?
不思議な風景だと思いませんか?
だって、モンブランとかエベレストみたいに、
山脈の中にあるんじゃないんです。
海のすぐ横に、
東京という大都市のすぐ近くに、こんな山が突然あるんですよ。
この時は、ちょうど午前中の澄み切った空気で、
雲で山頂が隠れることもなく、
朝日が横から富士山を照らす最高の姿を見ることができました。
私たち家族は、この後、
富士スピードウェイというサーキットに行ったのですが、
富士山がすぐ横にあるはずなのに、
空が曇ってきて全く見えませんでした。
日本ではよく「富士山の姿を拝む」という言い方をしますが、
まさに、富士山は時としてその美しい姿を突然現す、
神々しい存在なのです。