2009年9月アーカイブ

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これは、石を削って作る「勾玉(まがたま)」というものです。

日本の縄文時代のアクセサリーで、(上の写真は現代人が作った見本)

今でいう宝石のペンダントトップみたいなもの。

丸い穴を開けてヒモを通し、首飾りや耳飾りにしていました。

3000年前から1300年前の遺跡から出土することが多く、

日本人ならたいてい歴史の時間で習って知っています。

 

このブログの歴史シリーズの締めくくりとして、

博物館で勾玉作りに挑戦した様子をご紹介しましょう。

 

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博物館の人が、

勾玉作りの材料をセットにして

用意してくれています。

一セット200円。

袋の中には 勾玉になる石と、

ひも 2種類のサンドペーパー

が入っています。

 

 

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石は、あらかじめ

こんなふうに二つの穴を

開けてくれています。

小さいほうは、

最後にヒモを通す穴。

大きいほうの穴に沿って

削り、形をつくってゆきます。

 

 

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とてもやわらかい石なので、

子供でもサンドペーパーで

簡単に削ることができます。

 

 

 

 

 

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こういう方法で

あの勾玉の形を作っていたとは、

私も始めて知りました。

 

 

 

 

 

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目の粗いサンドペーパーで

大体の形を作ると、

今度は水につけながら

細かい目のサンドペーパーで

ツルツルになるまで

磨きます。

 

 

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ほら!

もうこんなにツルツル。

ここまでくるのに、およそ40分。

大人がやれば20分くらいで

できるかも。

 

 

 

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わかりやすい見本があったので、

写真に撮ってみました。

ちなみに、

こちらの石は少し硬いため、

私の子供が選んだ物より、

時間がかかるとのこと。

 

 

 

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こちらは博物館に展示してある

本物の勾玉です。

メノウや水晶などで作られることが

多かったようです。

 

 

 

 


ところで、この勾玉の形を見て、皆さんは何をイメージしますか?

むかしの日本人が、なぜこの形にこだわったかは推測するしかありませんが、

研究者たちの間では、「もともと動物のキバやツノで作っていたため、

その名残でこういう形になった。」という説や、

「胎児が母親のお腹の中にいるときのポーズだ。」という説があります。

いずれにしても、勾玉を身に着けていると魔よけになり、

幸運が訪れる、と信じられていたようです。

 

 

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ヒモを通して完成!

子供がしてると、

「もののけ姫」みたいでカワイイ。

どうぞ、娘のためにも、

魔よけの力を発揮してくれますように。

 

 



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浜松の歴史 その三

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2週に渡って、浜松の歴史をご案内してきました。

今回は江戸時代から近代をご紹介しましょう。

 

最初の写真は、浮世絵です。

江戸時代に大流行した浮世絵の「浮世」とは、

当時のニュアンスで「今っぽい」という意味で、

人気の役者や、憧れの観光地などが描かれています。

肉筆画もありますが、多くの浮世絵が版画で作られたため、

日本国内や海外にも多く出回りました。

画家ゴッホやモネも浮世絵のファンだったのは有名な話。

もしかすると、日本アニメの文化は、

すでにこの時から始まっていたのかもしれませんね。

 

rekisi 3-02.jpg江戸時代、日本は鎖国をしていました。

良いも悪いも、日本という小さな島の中で、

様々な文化が花開いたのですが、

世界規模で見てみると、

鎖国をしているわけにもいかない時代が

すぐそこに来ていたのです。

明治維新という改革によって、

将軍が治めた江戸時代を終え、

鎖国もやめることにしました。

 ←明治維新の頃の役人の服と、

 行政が変わったことを記す、様々なお触れ書き。

 

 

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農家の道具。

 

  

 

 

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はたおり。

農家の嫁が、

夜な夜な働いてたり

したんだろうな・・・

私にはできん。

 

 

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80年ほど前の家の中。

時計やラジオや電話など、

少しずつ近代化中。

 

 

 

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昔、庶民は「ちゃぶ台」という

テーブルを使っていました。

小さな丸いテーブルで、

ご飯を食べるときだけ出してきて、

それ以外のときは足をたたんで

隅の方へ立てかけておきます。

小さな机をみんなで囲むことから、

家族団らんのイメージがあり、

ちゃぶ台は今もひそかに人気。

 

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 食事の一例。

サンマという魚と、

ご飯に貝のお味噌汁。

真ん中のお皿は、

お母さん手作りの

ぬか漬けでしょうね。

あ、一人だけ

サンマが無い!

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昔の遊び道具も

展示していました。

ひも付きの赤い玉を

木槌のようなところに

乗せる「けん玉」。

 

 

 

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手前にあるのは、

ビー玉を使ったピンボールもどき。

板に釘を打って作っています。

私の子供たちはコレにはまって、

このあと、家で夫が同じような物を

作ってあげていました。 

 

 

 

さて、近代になって、浜松は産業で大きく発達します。

浜松だけでなく日本各地でそうなのですが、

綿や絹を紡ぐ紡績業が盛んになります。

人の手で紡ぐより何倍も効率が良い機械が開発され、

浜松には多くの工場ができました。

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機械化の技術は、

紡績だけでなく

様々な分野に広がりました。

浜松で次々に

新しい機械が開発されました。

 

 

 

 

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いま世界中で使われている

楽器メーカーYAMAHA やKAWAI 、

自動車のHONDAやSUZUKIなども、

これが出発点となっているのです。

 

 

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120年ほど前の、

浜松の楽器工場の写真。

当時は主にオルガンが、

ヨーロッパに輸出されて

いました。

 

 

 

いかがでしたか?

3回にわたって浜松の歴史を、急ぎ足で紹介しました。

皆さんの住む町には、どんな歴史がありますか?

 

 

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浜松の歴史 その二

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前回に引き続き、浜松市博物館の展示物から浜松の歴史をご紹介します。

今回は、中世から江戸時代まで。rekisi2-02

 

  

ところで皆さん、日本の戦国武将、

徳川家康(1543~1616)をご存知ですか?

 

徳川家康は天下を統一し、                 

その後長く続く江戸時代をつくった人物ですが、      

彼は29歳から45歳までの17年間、浜松に住んでいました。

それは天下を統一する前のことで、家康は浜松城であれこれ作戦をたて、

後に将軍となって江戸(東京)へ向かうのです。

もっとも充実した時期を過した浜松には家康ゆかりの史跡がたくさんあります。

それはまた別の機会にご紹介しましょう。

 

 

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中世から江戸時代ごろの

縄で束ねたお金。

土の中から見つかります。

 

地下に蓄えたお金が、

そのまま忘れられていた。

あるいは、厄除けのために、

お金を地中に埋めた、

などの説があります。

 

 

 

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このように、

つぼに入った状態で見つかることも。

日本各地でこういったお金が

偶然見つかります。

 

大切なお金も、

長い時間がたてば、タダの遺物。

う~ん、お金に縛られては

いけませんな。

 

 

 

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江戸時代の小説。

紙に墨で書いています。

日本語は、

時代とともに変化しています。

ですから例えばこの本は、

現代の私たちはほとんど読めません。

 

 

 

 

 

 

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江戸時代の食器。

広いテーブルではなく、

一人ひとりが、こんなお膳の前で

食べていました。

お膳の中に自分の食器を収納する

こともありました。

 

 

 

 

 

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木製のお椀に、

ウルシを塗った食器。

これは、当時の食器を

そっくりに復元したものです。

色あせた現物よりも、

当時の雅な雰囲気が伝わります。

 

 

 

 

 

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徳川家康の書。

有名人の書いた物だから、

こうして絵のように

掛け軸に飾ってあります。

 

 

 

 

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こちらは、

江戸時代の一般人の台所。

一番左のかまどで

白米を炊きます。

 

 

 

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これは写真ですが、

実際にはこういう場所が台所でした。

床は土間になっています。

江戸時代の一般的な

農家の台所だそうです。

 

次回は、いよいよ近代に向います。

浜松の産業の歴史にも迫ります!

お楽しみに。

 

 

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浜松の歴史 その一

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夏休みに、子供を「浜松市博物館」へ連れて行きました。

前回もお話したように、

夏休みの体験学習会に子供を参加させたのですが、

改めて館内を見れば、博物館の展示内容はブログ的にいいかも!

・・・と気付きました。

今回から3週にわたり、浜松の歴史をご案内しようと思います。

浜松の歴史ですが、日本全国だいたい似たような感じ。

日本の歴史に興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください!!

 

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博物館があるのは浜松駅から車で10分ほどの高級住宅街。

遺跡が多数出土した周辺すべてが広い公園となり、

その敷地内に博物館や資料館が建てられています。

 

上の写真は、縄文時代(3000年~4000年前)の村の跡。

家の基礎にした石がそのまま残っていたため、

当時の集落の様子がよくわかります。

(木やワラでできた部分は復元です。)

昔、ここには20軒の家があり、村の中央は広場になっていました。

家の中には炉(ろ)があって、

拾ってきた木の実、魚や貝を煮炊きしていました。

 

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昔のゴミ捨て場。

貝をたくさん食べていました。

ゴミの深さは、

1000年かかって2メートル。

現代はいかにゴミの量が多いか

反省させられますね。

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ゴミ捨て場の貝がら。

アサリやハマグリなど、

今も日本人が好きな貝ですが、

どれもサイズが大きいことから

豊かな自然の中で

豊かな食生活をしていたことが

わかります。

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縄文時代に使われていた土器。

今見ても、なかなかステキな

デザインだと思いませんか?

 

 

 

 

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こうしてきれいに形が残されていることから、

日常使いの道具ではなく、

お祭りのときに使われていたものではないか、

と考えられています。

 

 

 

 

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縄文時代の服。

(これは復元です。)

草花の色で染めています。

 

 

 

 

 

 

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稲作の道具。

中国から伝わった稲作は、

日本各地に広がり、

浜松にも3000年から2000年前の

水田の跡がたくさん見つかっています。

 

 

 

 

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この博物館では、

遺跡から出土した土器のかけらを、

自由に触ることができます。

時代ごと、あちこちに

こういうコーナーがあります。

 

3000年前にコレ作った人、

遠い未来こんなことになってるなんて、

思いも寄らないだろうな・・・。

 

 

 

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← 木でできたヨロイ。

およそ1800年前のもの。

ヤナギの木に彫刻し、

赤と黒のウルシを塗っています。

マネキンが着ているのは復元品で、

足元に置いてあるのが本物です。

この時代は、土地をめぐって

たびたび戦争が起きました。

 

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男性や女性の人形。

手前は動物たち。

この時代の人形は、

なんだかほのぼのしますな。

  

次回は、中世から江戸時代までを

ご案内します! お楽しみに。

 

 

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