これは、石を削って作る「勾玉(まがたま)」というものです。
日本の縄文時代のアクセサリーで、(上の写真は現代人が作った見本)
今でいう宝石のペンダントトップみたいなもの。
丸い穴を開けてヒモを通し、首飾りや耳飾りにしていました。
3000年前から1300年前の遺跡から出土することが多く、
日本人ならたいてい歴史の時間で習って知っています。
このブログの歴史シリーズの締めくくりとして、
博物館で勾玉作りに挑戦した様子をご紹介しましょう。
博物館の人が、 勾玉作りの材料をセットにして 用意してくれています。
一セット200円。
袋の中には 勾玉になる石と、 ひも 、 2種類のサンドペーパー が入っています。
石は、あらかじめ
こんなふうに二つの穴を
開けてくれています。
小さいほうは、
最後にヒモを通す穴。
大きいほうの穴に沿って
削り、形をつくってゆきます。
とてもやわらかい石なので、
子供でもサンドペーパーで
簡単に削ることができます。
こういう方法で
あの勾玉の形を作っていたとは、
私も始めて知りました。
目の粗いサンドペーパーで
大体の形を作ると、
今度は水につけながら
細かい目のサンドペーパーで
ツルツルになるまで
磨きます。
ほら!
もうこんなにツルツル。
ここまでくるのに、およそ40分。
大人がやれば20分くらいで
できるかも。
わかりやすい見本があったので、
写真に撮ってみました。
ちなみに、
こちらの石は少し硬いため、
私の子供が選んだ物より、
時間がかかるとのこと。
こちらは博物館に展示してある
本物の勾玉です。
メノウや水晶などで作られることが
多かったようです。
ところで、この勾玉の形を見て、皆さんは何をイメージしますか?
むかしの日本人が、なぜこの形にこだわったかは推測するしかありませんが、
研究者たちの間では、「もともと動物のキバやツノで作っていたため、
その名残でこういう形になった。」という説や、
「胎児が母親のお腹の中にいるときのポーズだ。」という説があります。
いずれにしても、勾玉を身に着けていると魔よけになり、
幸運が訪れる、と信じられていたようです。
ヒモを通して完成! 子供がしてると、 「もののけ姫」みたいでカワイイ。 どうぞ、娘のためにも、 魔よけの力を発揮してくれますように。
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