3月3日は桃の節句。
女の子の健やかな成長を願う「ひな祭り」の日です。
上の写真は、いま、我が家のリビングルームに飾っている雛人形。
女の子のいる家では、こういった「雛人形」を飾ります。
これは私が生まれたときに母が買ったもの。
人形によって着物も顔も色々ありますが、
わたしはこのお雛様のやさしい感じが好きです。
顔をよく見てください。
私は小さい頃、このお雛様の顔を見て、
「なんて不細工なんだろう・・・」と思っていました。
特に女性は、色が白く、頬はふっくら。目は切れ長で、おちょぼ口。
昔はこういう顔が美しいとされていたのです。
日焼け止めクリームやファンデーションがなかった時代、
こういう顔を維持できるのは、野良仕事をしない、高カロリーの食事ができる
貴族のお姫様くらいだったんでしょうね。
この顔がまさに富の象徴として、憧れの的だったのかもしれません。
雛人形には、←「ひし餅」を飾ります。
「ひし」とは「菱型」のことです。
これは日持ちがする砂糖菓子ですが、
地域によって色々あります。
真ん中に白、下に緑、上に桃色を重ねます。
雪の下には緑の草が芽生えはじめ、
雪どけの大地に早春の花が咲くように。
このブログを書いていると、家のチャイムがピンポーン。
隣の家の女性が、↑ 菜の花を摘んで持ってきてくれました。
「ほら、お雛様だから。飾ってちょうだい。」
少し照れたようにほほえむ、お隣さん。
やっぱり、この季節、女性はみんな嬉しい気分になるのです。
菜の花は、明りを灯したように鮮やかで、部屋いっぱいに香ります。
近所の女の子たちもやってきました。
みんなの家にも雛人形が飾ってあるはずです。
子供とはいえ、女ですから、さっそく品定め。 わぉ!
4歳の娘は、
景品でもらったマスコット
(雛人形ではありませんよ)と、
折り紙の金屏風で、
小さな雛飾りを
こしらえていました!
浜松は今、最高気温が17℃、最低気温が9℃。
朝晩はまだ寒いのですが、庭には早春の花が咲き始めました。
桃の節句 ですから、もう春なのです。
四季のある日本では、まわりを見回して、
ハッと季節の変化を感じる瞬間があります。
それに気付いたとき、とても幸せな気持ちになるのです。