娘はもうすぐ7歳で、
最近になって初めて下の歯がぐらぐらしてきました。
ちょうど歯の定期検診の時期だったので歯医者につれていくと、
歯医者さんは、
「乳歯と永久歯が並行して生えていると良くないので、抜きましょう。」
と麻酔をし、あっという間に抜いてしまいました。
一週間後には、新しい歯がちゃんと前に出てきているかをチェックしに行きます。
私が子供のころ、30年くらい前は、
日本ではまだ歯並びが良いとか悪いとか、あんまり気にしてなくて、
歯科矯正をしている子供も珍しかった。
歯なんて勝手に生え変わったし、
せいぜい虫歯にならないように気を付けるくらい。
でも今の子供たちは、
前歯が生えたらすぐにフッ素を塗り、
奥歯が生えたらシーラントといって奥歯の溝を埋めてしまって、
虫歯になりにくい加工をする。
毎日の歯磨きも、必ず親が仕上げ磨きをするように教えられるので、
虫歯になる確率はかなり低い。
虫歯ゼロは当然で、
美しく健康な歯を保つことを目標にかかげる時代なのです。
20年くらい前、私が英会話教室に通っていたとき、
イギリス人の先生が、
「歯医者は虫歯になってから行くのじゃなく、
虫歯にならないために行くところだよ。」といったのを
「へエ~」と思ったんだけど、
まさに今日本ではそんな風になってきているのでしょう。
抜いた乳歯は、歯医者さんが小さな歯の形の容器に入れてくれました。
このまま記念にとっておこうね、と娘が言うんだけど、
抜けた歯って投げるんじゃなかったっけ?
皆さんの国では、子供の歯が抜けると、
その歯をどうしますか?
私が調べたところによると、
面白いことに、世界には二つのパターンが存在するようです。
まずは、中国、韓国、日本などアジアでは、
上の歯が抜けたら家の縁の下に投げ入れ、
下の歯が抜けたら屋根の上に投げる。
私は「ネズミの歯と変えてくれ!と叫びながら投げるのよ。」
と母に教わったのを覚えています。
ヨーロッパやアメリカでは、
夜寝るときに枕の下に歯を入れると妖精がやってきて、
朝起きたらコインやオモチャに代わっている、というお話がありますね。
もちろん、ほかにも習慣があったり、
特別な習慣は無いという地域もあるでしょうが、
それにしても、子供の歯が抜けるという個人的な出来事が、
こんなに世界で共通しているなんて不思議です。
そう思いませんか?
ちなみに、私は30歳の記念?に歯の矯正をしました。
その時、上の歯を2本抜いたのですが、
その直後に旅行したフランスで、
一本は芸術橋からセーヌ川に投げ、もう一本はアルザスのブドウ畑に埋めました。
今頃どうなってるかなあ・・・。